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川崎F 合言葉は「憲剛と一緒にタイトル!」記録ずくめVへ一丸

[ 2020年11月3日 05:30 ]

今季限りでの現役引退を発表した川崎Fの中村憲剛
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 明治安田生命J1リーグは3日に各地で7試合が行われる。首位独走中の川崎Fはホームで札幌と対戦。元日本代表MF中村憲剛(40)が1日に今季限りでの現役引退を表明して初めて迎える一戦。チームはこの日「憲剛と一緒にタイトル!」を合言葉とし、2年ぶり3度目のリーグ優勝へまい進することを誓った。

 中村の今季限りでの引退表明から一夜明けたこの日、オンライン取材で対応した鬼木監督は自身も強く引き留めたことを明かした上で、残りのシーズンに向け「動揺がないと言ったらうそになる」としながらも「逆に結束につながるのも間違いないことだと思う」と強調。改めてチーム一丸で目前に迫った王座奪回へまい進することを誓った。

 合言葉は「憲剛と一緒に!」だ。中村はこの18年間、苦しいときも常にチームをけん引し続けてきたレジェンド。それだけに、チームは当然“憲剛のために”という気持ちは強い。ただ「憲剛のためにという思いばかりになると、憲剛自身の負担にもなる」と中村の気持ちをおもんぱかった指揮官は、選手にも「憲剛と一緒にタイトルを獲っていこう」と声を掛けたという。

 目指すのはクラブ史上初の複数タイトル奪取だ。ルヴァン杯は準決勝で敗れたが、リーグとリーグ戦上位2チームが出場できる天皇杯の2冠の可能性がまだ残されている。指揮官は「憲剛と一緒に複数タイトルを獲り、フロンターレの歴史に刻んでいければ」と強い意気込みを見せた。

 12連勝中のチームは34試合制となった05年以降の最多勝利23にあと1、最多勝ち点74にあと6と迫っている。早ければ14日の第27節鹿島戦で優勝が決まり、10年名古屋の第31節を超える史上最速Vの更新もほぼ間違いない。記録ずくめの優勝で背番号14の花道を飾るために、まずはホームできっちり札幌を撃破する。

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