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C大阪 絶望的な勝ち点14差 大一番で川崎Fに完敗 指揮官も脱帽「これだけの勝ち点差珍しい」

[ 2020年10月4日 05:30 ]

明治安田生命J1第20節第1日   C大阪1-3川崎F ( 2020年10月3日    ヤンマー )

<C大阪・川崎F> 試合に敗れ、肩を落とすC大阪イレブン (撮影・後藤 大輝)
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 2位のC大阪はホームで首位の川崎Fと対戦し、1―3で敗れた。後半17分にFW奥埜博亮(30)のゴールで同点に追いつくも、その後引き離されて完敗。直接対決で痛すぎる黒星を喫したことにより、勝ち点差は14に広がり、残り13試合での逆転優勝は極めて厳しい状況となった。川崎Fは8連勝で勝ち点56。

 試合終了と同時に、ヤンマースタジアム長居が何ともいえない空虚感に包まれた。DF松田はピッチに倒れ込み、ほかの選手たちも一様に肩を落とす。首位の背中を視界に入れるには勝利だけが求められた直接対決で、1―3の完敗。勝ち点14差と広げられ、その強さをロティーナ監督は認めるしかなかった。

 「フロンターレの強さは分かっていたし、これだけの勝ち点差が日本のリーグで出ることは珍しいこと。勝つ可能性もあったが、全てのことがうまくいく必要があった」

 前半37分にDF瀬古のオウンゴールで先制点を献上。苦しい展開を強いられた中、後半17分に松田のクロスを奥埜が頭でうまく合わせて一度は追いつく。だが、その後に主導権を握られると、同38分に勝ち越しを許し、その1分後にトドメの3点目を奪われた。

 指揮官の策も実らなかった。1―1の後半28分、交代の1番手として送り込んだのが「練習から良いプレーをしていた」と評したルーキーのFW藤尾。だが、FW都倉、豊川らを押しのけてベンチ入りした19歳の動きはやや空回りし、FW柿谷や高木の投入も遅れた感は否めない。途中出場の選手が次々とゴールを決めた川崎Fとは対照的だった。

 4試合連続の複数失点と自慢の堅守も崩され、敵地で2―5と大敗したリベンジを果たすことはできなかった。「攻撃の人数のかけ方だったり、川崎さんの方が良かったのかなと思う」と奥埜。14年にG大阪が勝ち点14差から逆転優勝を飾ったものの、悲願のリーグ制覇へ崖っ縁に追い込まれた。

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