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J2大宮 2試合連続の逆転勝ち、終了間際にDF畑尾が無我夢中弾「思い出せない」

[ 2020年9月30日 22:30 ]

明治安田生命J2第23節   大宮2―1水戸 ( 2020年9月30日    NACK5 )

 大宮が2試合連続の逆転勝ちを収めた。ホームで水戸に2―1で勝利。後半アディショナルタイムにDF畑尾大翔(30)が、左CKから2試合連続となる決勝ゴールを挙げた。1点を追う後半3分にはMF奥抜侃志(21)が同点ゴールを挙げるなど、2試合連続のアベック弾で約2カ月ぶりの2連勝を飾った。

 気持ちでねじ込んだ。1―1で迎えた試合終了間際。左CKからファーサイドで飛び出した畑尾が、勢いよく頭で合わせた。一度は相手ディフェンスにはじかれるも、ゴール前のこぼれ球を左足で押し込んだ。「思い出せない」と話す無我夢中の一発。ゴール後はボールをおなかに抱えるパフォーマンスで、妊娠中の妻にささげた。

 今季前半戦は21試合で17得点。追加点が奪えない試合が続き、前節まで14位と低迷した。過密日程の影響による夏場の連戦もあり、体力面の不安から消極的なプレーが目立ったという。それでも、MF三門雄大主将(33)は「いつも以上に何かを変えないと(順位を)ひっくり返せない。危機感を持ち始めて、アグレッシブさが出た」と振り返る。失点のリスクも承知の上で、全員が果敢に前へ行く姿勢を出したことで、課題だった得点力も改善の兆しが見えてきた。

 この日、スタンドには「勝ち点29・14位 優勝という目標と現実の差をどう考える? もっとやれるはず 大宮に関わる全ての人の想いを背負い結果で示せ。 俺達は最後まで諦めない」と長文で厳しくも、温かいメッセージが掲げられていた。畑尾は言う。「結果を出すしかない。勝って自分たちのサッカーが間違っていないことを証明したい」。逆転のJ1昇格へ、ようやく大宮が勢いに乗ってきた。

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2020年9月30日のニュース