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あの平山の同期が決めた!仙台、今季初出場の兵藤弾で価値あるドロー

[ 2020年8月29日 21:49 ]

明治安田生命J1第13節   仙台1―1広島 ( 2020年8月29日    Eスタ )

<広島・仙台>後半、ゴールを決め喜ぶ仙台・兵藤(右)ら
Photo By 共同

 35歳のベテランは試合を読む力を持っている。後半24分に投入された時、仙台MF兵藤は0―1のスコアに自分の役割を悟った。「相手の嫌なことをやって、絶対に結果を出してやろう、と」。今季初出場。Jリーグ出場300試合を越える経験があるから、余計な緊張や力みはない。3分後、右サイドで粘ったFW真瀬がマイナスのクロスを送る。ワンバウンドのボールの軌道と、右足の振りが理想的な角度でクロスした。会心の同点ゴール。アウェーで、貴重な勝ち点1をもたらした。

 「あの(スペースが)空くのが分かっていたので、わざとタイミングを遅らせて、いいところに入れた」

 技ありの一撃に、思わず賛辞が口をつく。負傷続きで、キャンプから出遅れた2020年シーズン。コロナ自粛もあって、背番号6はすっかりチームで居場所を失っていた。「だいぶ(出場が)遅くなったけど、少しは勝利に貢献できたかな」

 国見高では、あの平山相太(元FC東京)と同期。高校3冠を達成した名門の主将を務めた。「(今季は)まだホームで勝てていない。勝ち点3を取れるように」。喜ぶ間もなく、次節のG大阪戦(9月5日)へ視線は向く。勝負の9月戦線。頼れる男が戦列に戻ってきた。

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2020年8月29日のニュース