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ドイツ1部リーグ、10週ぶり無観客で再開 集合写真、握手なし ベンチ選手はマスク着用

[ 2020年5月16日 22:55 ]

競り合うシャルケのナスタシッチとドルトムントのアザール(AP)
Photo By AP

 新型コロナウイルスの感染拡大で3月中旬から中断していたドイツ1部リーグは16日、世界の主要プロスポーツリーグの先陣を切って10週間ぶりに無観客で再開した。ドルトムント―シャルケのルール・ダービーなどが行われた。

 感染症対策で約50ページに及ぶ詳細なガイドラインが作成された。各チームの選手、スタッフ全員が再開までに5回のPCR検査を受け、開幕前1週間はホテルに宿泊して隔離された。今後もシーズン終了まで週2回のウイルス検査が行われる。

 ガイドラインに沿って、試合前はチームが別々に入場。試合開始の集合写真撮影、ピッチ中央に並んでのあいさつ、握手などは行われず、両主将のコイントスだけが行われて試合がキックオフした。
 ベンチ入りメンバーはマスクを着用し、それぞれ1.5メートル以上離れて着席。観客がいないため、場内には監督、コーチらの声が響き渡った。

 MF長谷部誠、MF鎌田大地のEフランクフルトは16日にボルシアMGと対戦。FW大迫勇也のブレーメンは18日にレーバークーゼンと対戦する。各チームは残り9~10試合で、リーグは6月末までの終了を目指している。

【ドイツ・リーグの主なガイドライン】
 ▼シーズン終了まで選手、スタッフ全員に週2回のPCR検査を実施。陽性者が出た場合は、地元保健当局の指示に従って隔離。
 ▼無観客で開催。1試合に関わる人数を最大で322人(ピッチ内98人、スタンドレベル115人、スタジアム外109人)に制限。
 ▼プレー中の選手、審判をのぞく会場の全員がマスクを着用。
 ▼ボールは試合前、試合中に消毒。ボールボーイの手も定期的に消毒。
 ▼選手、スタッフの会場への移動は、消毒された複数の車両に分乗。マスクを着用し、互いの距離を1.5メートル以上確保。
 ▼ロッカールームは使用を30~40分に制限。互いの距離を1.5メートル以上確保し、先発、控えなどで使用タイミングをずらす。
 ▼食事はチームのシェフが準備し、事前にパックされた状態で会場へ搬入。
 ▼試合前の選手入場は集合せず、チームごとにタイミングをずらす。集合写真、握手、円陣は禁止。
 ▼エスコートキッズ、マスコット、試合前イベントは禁止。
 ▼ベンチの監督、選手は2、3脚ごとに座るなど互いの距離を1.5メートル以上確保。
 ▼試合語に記者席、会見場は閉鎖。会見はネット、テレビ形式のみ許可。

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