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FC東京 田川 キーワードは“原点回帰”「無駄なことを考えず前へ」

[ 2020年2月11日 05:00 ]

田川亨介
Photo By スポニチ

 【2020・J1 東京五輪世代注目の男(10) FC東京・FW田川亨介】FW田川にとって今季は勝負の年だ。新年早々、飛躍のために“原点回帰”をキーワードとして掲げた。

 「去年のパフォーマンスは良くなかった。鳥栖の時はもっとわがままにプレーしていたけど、FC東京に移籍し、いろいろと考えすぎてしまった。無駄なことを考えず前へという姿勢を見せたい」

 18年オフには海外でのプレーも視野に入れたが、「とても誠意があった」と首都での挑戦を選択した。だが、昨季は11試合(247分)1得点と不完全燃焼。5月のU―20W杯出場からA代表まで一気に駆け上がったものの、満足感は一切ない。だからこそ、20年はリベンジに燃える。

 今季、得点力アップを目指すFC東京は4―4―2から4―3―3に布陣を変更。前線の枚数は増加した。

 日本代表FW永井とブラジル人FWディエゴ・オリヴェイラを筆頭に、新加入のブラジル人MFアダイウトンら強敵は多いが、その事実が田川の負けず嫌い魂に火を付けている。

 「ピンチではなくチャンス。ここでポジションを奪えれば東京五輪だけでなく、その先にある日本代表に定着する道も見えてくる」

 50メートル6秒0の快足でピッチを縦横無尽に走り回るが、さらなるレベルアップのためにフィジカル強化にも真摯(しんし)に取り組む。体の厚みは増し、当たり負けしない手応えを得つつある。当落線上から、東京五輪へ――。進化をやめないアタッカーは、夢の舞台へと加速する。 (古田土 恵介)

 ◆田川 亨介(たがわ・きょうすけ)1999年(平11)2月11日生まれ、長崎県出身の21歳。鳥栖の下部組織で育ち、17年にトップチームに昇格した。19年からFC東京に活躍の場を移し、12月にはA代表でE―1選手権に出場。同14日の香港戦で初ゴールを決めた。1メートル82、72キロ。利き足は左。

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2020年2月11日のニュース