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どうなる?スター選手の東京五輪行き エムバペ、ネイマールら熱望も大陸選手権とのW出場難しく…

[ 2020年1月21日 09:30 ]

パリSGのブラジル代表FWネイマール(左)とフランス代表FWエムバペ。今年は欧州&南米選手権が開催されるため、ともに東京五輪出場は厳しい状況だ(AP)
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 20年の注目といえば、やはり7月23日に開幕する東京五輪の男子サッカー。U―23日本代表を率いる森保一監督(51)は金メダル獲得を目標に掲げているが、その行方を大きく左右しそうなのが残り15チームの出場選手だ。フランス代表のFWキリアン・エムバペ(21=パリSG)、ブラジル代表のFWネイマール(27=同)らA代表の中心選手が五輪出場を希望しているが、実現するかどうかは厳しい状況だ。

 また新たなスーパースターが日本行きを熱望した。東京五輪で連覇を狙うブラジルは現在南米予選を戦っており出場は未確定だが、同A代表のエースFWネイマールは12日のモナコ戦後に「体調はいい。南米選手権と(東京)五輪の両方でプレーしたい。少し難しいと思うけど、クラブに頼んでみるよ」。オーバーエージ枠(24歳以上)での出場を見据え所属するパリSGと話し合う意向を示した。

 ネイマールの同僚でフランス代表の21歳FWエムバペも、昨年の欧州予選突破後から五輪出場を希望する発言を繰り返している。しかし、ともにネックになるのが今夏に行われるA代表での大陸選手権だ。ブラジルは南米選手権、フランスは欧州選手権に出場。両選手権とも6月12日~7月12日開催で、7月23日開幕の東京五輪は日程的には出場可能だが、A代表とは異なり五輪代表には各国協会に選手の拘束力がないため、所属クラブから許可を得る必要がある。

 「(当時所属していた)バルセロナは両方のプレーを許してくれなかった」と振り返ったようにネイマールは4年前に難しい決断を迫られた。16年は記念大会の南米選手権の出場を断念。自国開催のリオデジャネイロ五輪に出場し主将としてブラジル初の金メダル獲得に大きく貢献した。パリSGの意向は明らかになっていないが、選手の体調、五輪が来季開幕に影響することを考えると大陸選手権と五輪の両方に出場許可を出す可能性は低いとみられる。

 欧州予選を突破したスペインで、同A代表主将の33歳DFセルヒオラモス(Rマドリード)も東京五輪出場に前向きで、アフリカ予選を突破したU―23エジプト代表のガリブ監督もA代表のエースFWサラー(リバプール)の招集を示唆。スターが増えるほどファンにとって朗報だが、森保ジャパンにとっては脅威となりそうだ。

 ▽東京五輪出場の可能性がある主なスター選手
 ☆ブラジルFWネイマール(27=パリSG)ブラジル代表歴代3位61得点。Rマドリードの19歳FWコンビのビニシウス、ロドリゴとトリオ結成なるか。
 ☆フランスFWキリアン・エムバペ(21=パリSG)17年3月に18歳でA代表デビューし18年W杯は4得点を挙げ優勝に貢献。五輪世代は出場経験なし。
 ☆スペインDFセルヒオラモス(33=Rマドリード)18歳でデビューしたスペイン代表で歴代最多170試合出場。バルセロナ・ピケも出場希望。
 ☆ドイツFWトーマス・ミュラー(30=Bミュンヘン)通算100試合38得点のA代表は昨年3月からレーウ監督の構想外。東京五輪出場に前向き発言。
 ☆エジプトFWモハメド・サラー(27=リバプール)20歳で12年ロンドン五輪に出場し4試合3得点。準々決勝で日本に0―3で敗れた。

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