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湘南 パワハラ認定のチョウ監督去就は未定 会見で謝罪「犯した事象に向き合い、乗り越える努力を」

[ 2019年10月4日 19:54 ]

記者会見で謝罪するJ1湘南のチョウ貴裁監督
Photo By 共同

 Jリーグが湘南のチョウ貴裁(チョウキジェ)監督(50)の選手やスタッフに対するパワーハラスメントを調査の結果、事実と認定したことを受け、湘南は4日夕方に平塚市内で記者会見を行った。当初は出席の予定がなかったチョウ監督も出席した。

 お詫びをしたいという強い意志で出席したというチョウ監督は「Jリーグ及びベルマーレに関わる関係者の皆さま、そして僕の問題で苦しい思いをされた全選手、スタッフの皆さま、将来プロを目指す子どもたち、その他大勢の人に、自分の至らなさでこういう問題を引き起こしてしまい、ご心労をお掛けしてしまい、誠に申し訳ございませんでした」と謝罪。やつれた表情を引き締めながら深く頭を下げた後に「今回出たJリーグの裁定を真摯に受け止めるだけではなく受け手の人たちがどう感じたかということにもっと思いを馳せて、自分自身、指導への教訓としなければいけない。皆様からのご指摘によって、自分自身が突っ走ってきた指導者人生の中で振り返る大きなきっかけにしないといけない。そして心からだけじゃなくて、自分の全身全霊を懸けて内省を深め、自分が犯したこういった事象に向き合い、乗り越える努力を自分なりにしていきたい」と続けた。

 Jリーグからはチョウ監督にけん責と公式試合5試合の出場資格停止、クラブにけん責と制裁金200万円の処分が科されている。8月中旬から指導を控えていたチョウ監督は既に5試合で指揮を自粛しており、制裁を科したものとされた。6日のJ1川崎F戦から復帰可能となるが、クラブは会見で、川崎F戦で誰が指揮を取るかとチョウ監督の去就については未定とした。

 眞壁潔代表取締役会長は今後、クラブの役員会と主要株主、監督本人の意志を元に決定すると説明。「チョウ監督のサッカーというのは、選手やスタッフのパワーもそうですが、チョウ自体のパワーが生まれてこないようではとても指揮が取れない。今日この通知を受けてまた難しい状況に向き合って検討していきたい」と話した。

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