FC東京・橋本　日本代表に選出　26歳も「さらに成長できる」

日本代表に選出されたMF橋本（C)F.C.TOKYO
Photo By 提供写真

　FC東京の橋本拳人（26）が3日、22年W杯カタール大会アジア2次予選の2試合に臨む日本代表に選出された。日本は10日にホームでモンゴル、15日にアウェーでタジキスタンと対戦する。

　「ボールを奪ったら素早く前の選手につけて、自分も出て行く。それがチームとしても求められていること。まずは自分のプレーを堅実にこなしたい」

　3月の代表活動では負傷者が出たため、急遽、メンバーに入った。それから約半年。9月10日に行われた22年W杯カタール大会アジア2次予選の初戦ミャンマー戦ではフル出場するまでに存在感を増した。8月に26歳となった際には「もう年齢が年齢だから」と冗談めかして笑ったが、まだ一皮も二皮も剥けられる潜在能力を持っている。成長曲線は右肩上がりだ。

　「3月にA代表に入って、普段の試合から意識は大きく変わった。（ミャンマー戦のように）タフな環境でゲームを続けていれば、自分もタフになれる。前回は心身ともに疲れたけど、乗り越えればさらに成長できる」

　今や国内屈指のボランチとしてプレーするが、出場機会を求めてJ2熊本に期限付き移籍したこともある。16年リオデジャネイロ五輪では守備だけでなくユーティリティー性も評価されたが、最後の最後に選外となった。悔しさも不甲斐なさも、全てを糧にして這い上がってきた。だからこそ、日本代表の常連になりつつあっても満足はしない。

　森保ジャパンで定位置を確保するため――。「日本のボランチと言えば橋本となるように」と研鑽を続ける気鋭のボランチは「Jでプレーしていても、これだけできるんだというパフォーマンスを出したい。FC東京でやっている誇りを出せれば」という強い思いを胸に秘め、ピッチに立つ。