FC東京・渡辺剛　U―22日本代表に初選出「いろいろな人に感謝しながらプレーしたい」

FC東京の渡辺
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　リーグ首位のFC東京は3日、都内で5日の鳥栖戦に向けたトレーニングを非公開で行った。ラグビーW杯の影響で本拠が使用できず、8月24日の札幌戦を皮切りにアウェー8連戦を迎えている。

　この日は22年W杯カタール大会アジア2次予選の2試合に戦う日本代表とともに、ブラジル遠征に臨むU―22日本代表のメンバーが発表された。大卒ルーキーのDF渡辺剛（22）はU―22日本代表に初選出。「自分は構想外だったと思う。そこから1年で東京五輪に近づけた。いろいろな人に感謝しながらプレーしたい」。胸を張って、スタートラインに立てた事実を喜んだ。

　主力の流出もあり、7月からはFC東京のセンターバックの一角に定着。“地獄のロード”の初戦となった札幌戦では視察に訪れた森保一監督（51）の目の前でゴール。味方のFKに飛び込むと、日本代表FW鈴木武蔵（25）の上から強烈ヘッド弾をたたき込んだ。その際には「（森保監督も見ていて）普通なら硬くなっちゃうかもしれないですけど、気にしないでできた。ただ、まだ東京五輪メンバーの当落線上にもいないのは分かっている。ここから這い上がりたい」と決意を口にしていた。

　自国開催の五輪に出場するための大事な代表活動だ。「（選出は）自分の中でも待っていた。嬉しいという気持ちもあるが、アピールできないと争いに入っていけない。大事な時期だと思う」。空中戦を筆頭に対人守備に絶対の自信を持ち、札幌の元イングランド代表ジェイ（37）や名古屋の元ブラジル代表FWジョー（32）とも堂々と渡り合った22歳。ブラジルの地で大きな一歩を踏み出す。