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FC東京・森重 広島県出身“8月6日”の『原爆の日』「1年に1回でもいいから思い出してほしい」

[ 2019年8月6日 19:02 ]

FC東京の森重
Photo By スポニチ

 リーグ首位を走るFC東京は6日、都内で公開トレーニングを行った。強い日差しが照りつける中、選手達は精力的に汗を流した。

 広島県出身の元日本代表DF森重真人(32)にとって、“8月6日”は365分の1日ではない。1945年の同日、広島市に人類史上初の原子爆弾が投下された。それから74回目の『原爆の日』。「広島県人なら小学生の時からそういう授業をずっとやっている。すごく身近というか、折り紙で鶴を折って持って行ったりもした」。心に刻まれ、今でも色あせてはいない。

 広島でリーグ優勝を経験したMF高萩洋次郎とはトレーニングの前に「今日は8月6日だね」と声を掛け合った。広島に住んだことにある人は、今日という日を忘れない――。「こういう時にしか意識されないとしても、1年に1回でもいいから思い出してほしい。広島でも語り継いでいく人がいなくなっていると言われている。薄れさせないために、こういうことがあったんだという事実を知ることは大事。広島平和記念資料館に行けば、衝撃を受ける展示はたくさんある。広島に行った際には必ず訪れてほしい場所だと思っている」。決して大きな声で主張したのではない。それでも森重の言葉には力がこもっていた。

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2019年8月6日のニュース