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神戸泥沼5連敗 ビジャ先制PKも逆転負け 吉田新体制リーグ未勝利

[ 2019年5月5日 05:30 ]

明治安田生命J1第10節   神戸1―2札幌 ( 2019年5月4日    札幌ド )

<札幌・神戸>逆転負けで肩を落として引き揚げる(左から)金、サンペール、小川、田中、ウェリントン、ビジャら神戸イレブン(撮影・高橋茂夫)
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 5試合が行われ、神戸はアウェーで札幌に1―2の逆転負けを喫した。看板の「VIP」トリオで唯一出場した元スペイン代表ダビド・ビジャ(37)が先制も、あっさりかわされ泥沼の5連敗。開幕前に圧倒的な補強で上位候補に挙げられながら、改元後も、迷走を続けている。また、最下位の鳥栖はルイス・カレーラス監督(46)を解任したことが分かった。

 内容は悪くとも、勝てば救われる。トンネルの中にいる神戸は一瞬、光を見た。後半17分、キャプテンマークを巻いたDF西が仕掛け、ペナルティーエリアで倒されてPKを獲得。FWビジャがゴール右に叩き込み、3月30日G大阪戦以来の今季4点目で先制した。

 だが、耐えられない。「VIP」のうち元主将のFWポドルスキ、新主将のMFイニエスタが欠場。前節から先発5人が代わった布陣は最初から守勢だったが、失点で目覚めた札幌にさらに押し込まれた。やりたいはずの速いパス回しを逆にやられ、23分、30分と連続失点。西は「悪い流れというか、力がないということ。いいところより、まだまだだな…という場面の方がいっぱいあった」と悔しさを押し殺して語った。

 リージョ前監督を事実上解任したのが4月17日。引き継いだ吉田監督はこれでリーグ戦で3つ黒星を並べた。「ばらばらな絵を描いても駄目。チームのみんなで同じ絵を描かないと」。笛吹けども踊らず、メンバーすらそろわないから苦しい。西は次節は出場停止だ。

 札幌のリーグ戦史上6番目の観衆3万4591人が集まった札幌ドーム。札幌の好調と大型連休に加え、イニエスタ人気も要素の一つだったが、看板不在で引き立て役に回っただけだった。シーズン中2度目の監督交代の可能性も浮上。ビジャはコメントを避け、MF三田は「前を向いてやるだけ」と話した。

 《令和開幕の第10節 入場者数J1史上最多》令和最初のJ1リーグ、第10節(計9試合)の総入場者数は25万9521人(平均2万8836人)。1節当たりの入場者数としては06年第12節の25万4578人を上回るJ1史上最多になった。

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