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香川 カズの目の前で決めたW杯ゴールは「一生の思い出」 記念ユニも贈っていた!

[ 2019年2月18日 17:09 ]

2008年4月に対戦した横浜FCの三浦知良とC大阪の香川真司
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 元サッカー日本代表FW三浦知良(51=J2横浜FC)が17日、NHK「サンデースポーツ2020」(日曜後9・50)に生出演。元日本代表MF香川真司(29=ベシクタシュ)との年齢を超えた“友情”の一端が明かされた。

番組では、今月26日に52歳になるJリーグ最年長選手のカズとともに平成のサッカー史を回顧。カズは、日本悲願のワールドカップ(W杯)初出場を目前で逃した1993年10月の“ドーハの悲劇”や、日本がようやくW杯初出場を果たした98年フランス大会直前にメンバーから外れた時の“痛み”についても今の率直な気持ちを明かした。

その中で、ブラジルやイタリアに単身乗り込んだ自身に続いて世界に飛び出していった後輩たちの活躍について問われたカズ。「僕の後に当時世界最高峰だったイタリアのセリエAにヒデ(中田英寿氏)が行き、大活躍して、その後どんどんつながってくと思うんですけど、もう今では本当に…岡崎(慎司)もそうですけどプレミアリーグで優勝、ブンデスリーガで優勝…長谷部(誠)もね。もうちょっと僕らの時代とは次元の違うところでやってると思いますし、それはもう本当に皆がつなげていったと思いますしね。そういう意味では本当に日本サッカー界の力だったと思うし、これから先、今度はバロンドールを獲るぐらいの選手が出てくるんじゃないかと思いますし、出て来てほしいですし、そうすればW杯のベスト4、優勝ということも可能になってくるんではないかと思いますね」と熱い思いを語った。

その後、カズを慕う香川がVTRで登場。香川はドルトムントで出場機会に恵まれない中、ベシクタシュへの移籍直前にカズとメールのやり取りをしていたことを明かし、「何度もはい上がりましょう、厳しい時こそチャンスですっていうメールをもらってて」とその中身について語り「そういうメールを見返すだけでも今またモチベーションがわいてくるし、カズさんから言われる言葉はやっぱりちょっと違うなって思いますね」と感謝した。

 香川はC大阪時代にカズと対戦した際、ユニホームをもらったことがきっかけで親交を深めた。昨年のW杯ロシア大会前に足首のケガの影響もあって出場が危ぶまれていた時にはカズから「足の状態はどうですか?」というメールが定期的に届いていたそうで「絶対にW杯に間に合うから、しっかりと治してからいい準備をしてください、と。いつも敬語でメールをもらうんですけどね」と香川。「すごい恐縮なんですけど」と親子ほど年齢の離れた憧れのカズとの関係を明かした。

 ケガを乗り越え、W杯に出場した香川は「頑張ってくれ、自分を信じて是非得点してくれ」というカズからのメールを胸に、カズもスタンドで見守ったコロンビア戦でPKを決めて約束を果たした。「カズさんがいる前で得点できたっていうのは僕の一生の思い出ですし、あれがあったからこそ自分自身…何すかね…改めて自分自身を信じて戦えたのかなと思いますし」。香川は感謝の気持ちを込めて試合で着たユニホームをカズにプレゼント。「カズさんも夢見てた場所だと思うんで、そういう舞台に僕自身が出れるっていうのは、カズさんも一緒に戦ってくれてるなっていう気持ちが…勝手ながらしてましたね」と振り返った。

 スタジオに戻り、年下にも敬語を使う理由を聞かれたカズは「選手は皆、年下でも後輩って思ったことがないんです。皆、同士であり、ライバルであり、仲間なんで。年が上とか下とかないと思うんですね。先輩って自分も思ったことがないですし、同じプロの選手なんで」とキッパリ。22歳離れた香川との友情もキングには日常の風景のようだった。

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2019年2月18日のニュース