×

湘南CB小野田将人 JFLから3階級特進の“司令塔”、大事な年へ気合

[ 2019年2月6日 09:42 ]

 【19年J1注目の男(4)湘南】手薄なDFの強化にJFLのFC今治から期限付き移籍で加入。小野田将人はJ3、J2を飛び越す“3階級特進”となった。「練習は思っていたよりベルマーレでした」と、JクラブNo・1といわれるハードな練習を、小野田はこう表現した。

 「練習の強度も高いが、その中で質を求められている。ボールを蹴る、止めるがうまい。パスもずれない。攻撃のスピードを上げたり、守備ではあと一歩が出たり、そこがJFLとは違う」

 柳ケ浦高から15年にFC今治入り。元々はストライカーだったがセンターバック(CB)に転身し、これが道を切り開いた。湘南のDFは守備力に加えて、攻撃の起点の役割も求められる。スタイルに合うDFを探していたクラブ関係者の目に留まり加入が決定した。

 “3階級特進”を果たしたとはいえ、夢はもっと大きい。「スペイン1部でプレーするのが目標。そのためにも今年は大事な年」と前を見据える。16年12月には当時ポルトガル2部のポルティモネンセの練習に参加した経験もある。

 「Jリーグで活躍して海外のクラブが欲しいと思う選手になりたい。そのためにも、チョウ・キジェ監督に鍛えてもらいたい」と、意欲的。FC今治の岡田武史オーナーの下でDFとしての素質を開花させた22歳は、新天地での指揮官の指導でさらに成長するはずだ。

 ◆小野田 将人(おのだ・まさひと)1996年(平8)5月4日生まれ、岡山県出身の22歳。岡山学芸館高1年時にFWで高校総体に出場、大分の柳ケ浦高に転校して3年のときも高校総体に出場した。ゴールを決めたものの、2回戦で前橋育英相手に1―2で敗退。卒業後の15年にFC今治入り。17年のJFL昇格に貢献、同年愛媛国体にも出場し準優勝。1メートル79、68キロ。利き足は右。

続きを表示

2019年2月6日のニュース