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中島に“先輩”武藤太鼓判!獲得報道ウルブズでは「すぐ中心選手になれる」

[ 2018年12月11日 08:07 ]

プレミア移籍報道が浮上したポルトガル1部ポルティモネンセの日本代表FW中島(右)
Photo By 共同

 ポルトガル1部ポルティモネンセの日本代表FW中島翔哉(24)の移籍先に浮上したウルバーハンプトンが、7季ぶりに復帰したイングランド・プレミアリーグで健闘している。9日、FW武藤嘉紀(26)が所属するニューカッスルを2―1で下し、2連勝で10位に浮上した。ポルトガル人のヌノ・エスピリトサント監督(44)が指揮するチームについて、担当記者と武藤に話を聞いた。

 中島が加入した場合、ライバルとなる可能性が高い3トップの両サイドが先制点に絡んだ。前半17分に右FWのポルトガル代表エルデルコスタがクロスを供給。左FWのU―23ポルトガル代表ジョッタが、胸トラップから左足ボレーで2試合連続弾を決めた。

 ウルバーハンプトンについて、地元紙エクスプレス&スターのスピアーズ記者は「ポルトガルと近い距離にある」と説明する。2部時代の16年に中国の投資家グループが買収後、C・ロナウドらを顧客に抱えるポルトガル出身の大物代理人メンデス氏が“アドバイザー”として関与。同郷のエスピリトサント監督が指揮し、GKルイパトリシオら同国人選手8人が所属する。

 基本布陣は3―4―3(3―4―2―1)で守備時は5バックでゴール前を固める。スピアーズ記者が「カウンターは武器。素早く前線の3人にパスを送り攻撃をしかける」と言うように、前節は速攻からジョッタの決勝点などでチェルシーを2―1と逆転で撃破。8月にはマンチェスターCと1―1で引き分けた。エスピリトサント監督は「攻守のバランスを取りながらポゼッションサッカーを志している。ポルトガル人が多いので足元に速いパスをつなげる」(スピアーズ記者)。速攻と選手の特長を生かしたパスサッカーが躍進の原動力だ。

 ニューカッスルの武藤は対戦した相手の印象について「良いFWはいるがサイドの選手がそれほど怖くなかった」とした上で、中島が加入した場合は「絶対にできると思う。結果さえ出せば、すぐ中心選手になれるかなとは思う」と予想した。

 中島の移籍報道について、エスピリトサント監督は試合後「噂だ。その選手は知らない」。担当記者の多くも中島を知らず、中には「攻撃の選手はそろっている。クラブとしてアジア市場の開拓に興味があるのでは」という厳しい意見も。大きく報じられているポルトガルとは対照的に、英国での知名度、注目度はまだ低いのが現状だ。

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