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札幌 1週間ぶり練習再開!「被災者勇気づける勝利を」ペトロヴィッチ監督誓った

[ 2018年9月9日 05:23 ]

練習後に厳しい表情で選手に語りかける札幌のペトロヴィッチ監督(右から2人目)
Photo By スポニチ

 札幌は8日、札幌・宮の沢で1週間ぶりに練習を再開させた。1日の神戸戦から4連休のチームは、地震のため、さらに2日間練習を中止。やっと練習再開にこぎ着けたペトロヴィッチ監督(60)は、次節15日の川崎F戦で被災者に勝利を届けて勇気づけることを誓った。

 「良いゲームをして勇気を届けられれば。我々の試合を見ている間だけは、その状況を忘れられるような試合をしたい」。指揮官はそう言葉に力を込めた。自身も12年間日本に住んで「地震の経験はある」としながらも「これまでに経験のない強い揺れで、その後は寝られなかった」と振り返った。「水も電気もない中で過ごしていた」と不安の日々を送る中、それでも頭の中では「震災に遭われ、我々より厳しい人たちをどう助けられるか考えていた」という。1週間ぶりに選手たちに会い、それぞれの家族の無事や状況を確認するとともに「被災者へどういうサポートができるか考えよう」と熱く語りかけた。

 この日は紅白戦を行い、ペトロヴィッチ監督は選手のはつらつとした動きに満足げ。「2日間練習できなかったことは大きな問題ではない。十分調整はできる」。川崎F戦へ自信をのぞかせ、こう続けた。「今なお普通の生活に戻れない方々の方が心配。勇気と希望を与えられるような試合をしたい」。道民に勇気を――。チームの思いは一つだ。

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2018年9月9日のニュース