本田　カンボジア代表監督初陣へ“熱血指導”会場は思い出のスタジアム

カンボジア代表を率いる本田は、マレーシア戦の前日練習でイレブンを指導する
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　Ｗ杯ロシア大会日本代表メンバーのＭＦ本田圭佑（３２＝メルボルンＶ）が事実上の監督を務めるカンボジア代表が９日、プノンペン五輪スタジアムで親善試合マレーシア戦（１０日）に向けた公式練習を行った。報道陣に冒頭１５分が公開され、指揮官としての初陣を迎える本田は約３分の円陣で身ぶり手ぶりで“熱血指導”。ボール回しを鋭い視線でチェックし、ダッシュの練習では自ら笛を吹いて選手のアジリティー（敏しょう性）を確かめた。

　本田は初陣を飾るプノンペン五輪スタジアムに思い入れもある。日本代表が１５年１１月１７日のＷ杯ロシア大会アジア２次予選でカンボジア代表と対戦。１―０の後半１７分に投入された本田は同４５分にヘディングでダメ押し弾を挙げた。本田率いるカンボジア代表はマレーシア代表に過去１度も勝利したことがない。満員が見込まれる一戦でマレーシアを叩けば、本田への求心力は一気に高まる。

　「困難に向かっているプロジェクトであるということは間違いない。簡単に成功できるとは思っていません」。９日の公式会見で表情を引き締めた本田の手腕が、いよいよ発揮される。