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【川本治 視点】イニエスタ&ポドルスキ これぞ「世界」瞬時にイメージ共有

[ 2018年8月12日 09:17 ]

明治安田生命J1第21節   神戸2―1磐田 ( 2018年8月11日    ノエスタ )

前半、来日初ゴールを決め喜ぶイニエスタ(左)とポドルスキ(左から二人目)(撮影・後藤大輝)
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 “世界”が詰まったゴールだった。神戸は左サイドでボールを受けたイニエスタが起点となって右サイドのポドルスキに展開し、右サイドに走ったイニエスタがニアサイドでボールを受けてDFをかわし、ゴールを決めた。完璧なボールタッチでマークしたDFを一瞬でかわしたが、正確なボールタッチと背後にいる相手の位置を常に見ている視野の広さが素晴らしい。さらにゴールのイメージを常に持っていることも大きい。

 イニエスタはおそらく左サイドでボールを持った瞬間からゴールのイメージを描いていたと思う。ポドルスキの動きも見えていたし、「こういうパスが欲しい」というイメージも共有できていた。パスを出したところからゴールを決めるまで一瞬も止まることなく走ったのは2人が同じイメージを持っていたからだ。高い技術がある上に、一流選手ほど当たり前のことを正確にやる。その結果、生まれたゴールだった。 (元ジェフ市原強化部長)

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2018年8月12日のニュース