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田嶋会長 次期代表監督「いろいろな人から売り込み」 西野監督続投は「100%ない」

[ 2018年7月10日 11:59 ]

取材に応じる日本サッカー協会の田嶋幸三会長
Photo By 共同

 日本サッカー協会の田嶋幸三会長(60)が大詰めを迎えるW杯ロシア大会を視察するため、10日午前に成田空港から渡欧した。W杯で日本代表を16強に導いた西野朗監督(63)の今月限りでの退任が確実となる中、注目を集める次期日本代表監督の人選について語った。

 ――次期監督人事の進捗(しんちょく)状況は?

 「いろいろな人から売り込みが来ます」

 ――売り込みの数はどれくらい?

 「一桁です」

 ――国内外から?

 「(国)外の方が多いですね」

 ――売り込みは会長に直接来るのか?

 「いろいろな人を通してだったり。どこで知ったかは知らないが、直接メールで来ることもある」

 ――目星はついた?

 「向こうで関塚(技術委員長)とも会えるし、そこでちゃんと話したい」

 ――関塚技術委員長と情報共有は?

 「あんな人から(売り込みが)来たよ、こんな人から来たよ、というのは全部はしていません」

 ――7月末までに決める方針に変わりはないか?

 「慌てて決めるつもりはないが、ずるずると8月、9月に遅らせる必要もないと思っている」

 ――いろいろな名前が出ている。

 「クリスマンさんとは会ったこともない。向こうが否定してくれて良かった。さっきも言ったようにいろいろな人から(売り込みが)来ているのは事実だけど、本当に日本にとって一番良い人を選ばなければいけない」

 ――日本人か外国人かもまだ?

 「(20日の)技術委員会でちゃんと話し合ってほしい」

 ――クリンスマン氏の名前が出ているが、どういう印象?

 「ドイツを3位に導きましたし、人柄も良い。そこは知っている。今回はお会いしていないので、びっくりしましたが、それなりの人物だと思っている。何のコンタクトもないし、彼のことを否定するとかそうではなくて、そういう話は一切していない。彼の方がそれは否定してくれているので」

 ――チーム内では西野監督の続投を推す声もある。続投オファーを出す可能性は?

 「僕の感覚では100%ない。西野さんがもう一度やらせてくれと言うとは思えない。例えばこの2カ月、3カ月休んだ後に、ちょっとやる気出てきたから現場に戻るよ、ということはあるかもしれない。それは分からない。でも、代表の監督をもう1度やりたいとおっしゃる感じではない。100%と言い切る自信はないが、99%ないと思っている」

 ――7月中に決める自信がある?

 「契約のことだから長引くかもしれない。一番素晴しい人が長引くなら、待たないといけない。逆にポンポンポンといくようなら早くやればいい。そこは柔軟にやりたい」

 ――クリンスマン氏の可能性はゼロと考えていいか?

 「さっき西野さんを99%という言い方をしたので、99%ないですね。今のところ。誰ともまだ契約をしていないわけだから、それは分からない。決してふさわしくない人ではないし、優秀な人ですし、人柄も素晴しいとは思う。でも、まったく(考えに)なかった人だから寝耳に水という感じ」

 ――前回のモスクワ(W杯開幕直前から5日まで)ではいろいろな方に会われた?

 「普通に会って、サッカー談義をした人はいます。候補になるかは別として、例えばベンゲルさんと会いました。監督の話はしていないし、彼は今はちょっと休みたいという感じでおっしゃってる。ただサッカーのいろいろな話、日本の話をお互い共有させていただきました。他にもいっぱい会いました。いろいろな人と」

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