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本田の必勝法!“後出しじゃんけん理論”で決勝T進出へ自信

[ 2018年6月27日 05:30 ]

W杯1次リーグH組   日本―ポーランド ( 2018年6月28日    ボルゴグラード )

<日本代表練習>明るい表情で練習する本田(撮影・小海途 良幹)
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 後出しじゃんけん戦法で、勝つ!日本代表は26日、1次リーグ第3戦ポーランド戦(28日)へ向けてカザンで非公開調整を行った。セネガル戦でW杯3大会連続ゴールを決めたMF本田圭佑(32=パチューカ)はじゃんけんに例えて、ここまでの快進撃を表現。引き分け以上で2大会ぶりの決勝トーナメント進出が決まるポーランド戦へ、自信を見せた。チームは練習終了後、試合会場のボルゴグラード入りした。

 引き分け以上で2大会ぶりの決勝トーナメント進出が決まるポーランド戦。セネガル戦で値千金の同点弾を叩き込んだ本田の言葉の端々からは、自信がほとばしった。痛快だったのはじゃんけん理論。コロンビア戦、セネガル戦と結果を残せた要因を明かした。

 「14年と比較して明らかに違うのは“自分たちありき”から“相手ありき”になったこと。サッカーの本質への考え方、価値観が変わった。ようは相手がやることが分かっていたらじゃんけんみたいなもので、チョキを出されると分かっていて、なんでパーにこだわるのかということ」

 その言葉を裏付けるように、今大会は“後出しじゃんけん”が続く。コロンビア戦は開始早々の先制点もあったが、相手のストロングポイントだったMFのJu・クアドラードを長友が完璧に抑えた。セネガル戦ではMFマネの速さを殺す一方、高さ対策の一環として危険な位置でのFKを与えなかった。相手の強みが明確であればあるほど、対策は明確だ。

 「この期間でやれることだけを必死でやってきて結果が出た。でも、今日から試合までにやれることはまだ存在する。そのセンスは14年にはなかった」

 センス、とは議論。選手間で多くの会話を交わして方向性を探った。たどり着いた先は、相手のストロングポイントを消すこと。その後で「自分たちのサッカー」であるパスをつなぐ展開に持ち込む。それは「自分たちのサッカー」にこだわって自滅した4年前からの成長の証だ。

 「彼らにはプライドがある。特にアジアのチームに負けたくないという強いプライドを欧州の選手は持っている」

 海外メディアの取材に対して話したように、ポーランドへの警戒心は緩めていない。「日本も決勝トーナメントに行けると決まったわけじゃない。勝たないといけない」。今まで同様の戦い方で勝ちにいく。

 冒頭15分だけ公開された26日の練習では岡崎や乾らと軽快なボール回し。次戦もジョーカーなのか、それとも先発かは、決まっていない。だが、やるべきことは一つ。「W杯に愛された男」が2戦連発し、決勝トーナメントへ導くだけだ。

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2018年6月27日のニュース