Ｗ杯予言猫・アキレス、ついに予想外す　５試合連続的中ならず

　サッカーのワールドカップ（Ｗ杯）ロシア大会で試合の勝敗を予言する雄の白猫「アキレス」が２６日のアルゼンチン―ナイジェリアの予想を外した。今大会は４試合連続で結果を的中させてきたが、初めて失敗した。

　ロシア・サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館にすむアキレスは、対戦国の国旗をそれぞれ脇に置いた二つの餌のどちらを選ぶかで勝敗を占う。今回はナイジェリア勝利と予想。だが、結果はアルゼンチンが２―１で劇的な勝利を収めた。

　Ｗ杯の結果予想では、２０１０年の南アフリカ大会でドイツ戦と決勝の計８試合を全て的中させたドイツのタコ「パウル君」が有名だが、パウル君は大会後に死んだため、世界中で後継となる動物探しが続いていた。今大会、予想を次々と的中させたアキレスだったが、パウル君の偉業に届かなかった。

　地元メディアなどによると、アキレスは生まれつき耳が聞こえない。エルミタージュで５０匹以上の猫と暮らす中、他の猫と違う行動を取ることもあるという。（共同）