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西野監督 大一番2日前でも“ゆとり調整”は不変!コンディションが最優先

[ 2018年6月27日 05:30 ]

W杯1次リーグH組   日本―ポーランド ( 2018年6月28日    ボルゴグラード )

<日本代表練習>ランニングをする(左から)武藤、手倉森コーチ、岡崎、原口、本田、乾、酒井高、宇佐美(撮影・小海途 良幹)
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 2大会ぶりの16強入りを懸けたビッグマッチでも、西野監督は流儀を貫いた。ポーランド戦が2日後に迫った26日の練習。冒頭15分を除き非公開で行われたが、主力組はリカバリー中心のメニューをこなしたもようだ。「トップで(1次リーグを)通過できる状況があるゲーム」。指揮官は必勝を期す一戦に選手のコンディションを最優先させる。

 試合後2日間を回復に充てるのが、西野監督のスタイル。1次リーグ初戦コロンビア戦翌日の20日には午後を自由時間にして、門限を21日午前0時に設定した。家族との食事やドライブなど選手はおのおのの時間を楽しみ心身ともリフレッシュ。第2戦セネガル戦では2度も追い付く歴史的な一戦でドローに持ち込み、指揮官は「終盤は日本の選手の方が走れていた」と手応えを得た。試合間隔が中4日から中3日に詰まってもルーティンは変えない。

 残されたトレーニングは27日の公式練習のみ。ピッチ上では“突貫工事”を余儀なくされるが、不安はない。25日のミーティングでポーランドの長所と短所を編集した映像を見せて対策に着手した。4月の就任直後に分析担当を増員して1次リーグ対戦国の全チームを密着マークしており、情報量は豊富。準備期間の短さは“座学”の質でカバーする。

 練習中は強い日差しが照りつけたが、選手が引き揚げた直後に天気が急変。カザン市内のグラウンドは激しい雹(ひょう)が降り、雷鳴が響いた。午前11時からの開始があと30分遅ければ、トレーニングの中断を強いられた可能性が高い。決戦の地ボルゴグラードに移動するため、宿舎を出発する時には再び日差しが戻った。西野監督は、やはり“持っている”。泰然自若のタクトに導かれ、侍ブルーが万全の状態で運命の一戦を迎える。

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2018年6月27日のニュース