×

【中田浩二氏 ポーランド戦かく戦え】柴崎の縦パスで好機を 吉田&昌子でレバ封じ

[ 2018年6月27日 09:00 ]

W杯1次リーグH組   日本―ポーランド ( 2018年6月28日    ボルゴグラード )

ポーランド代表の絶対的エースであるレバンドフスキ。吉田と昌子でしっかりマークしたい
Photo By ゲッティ イメージズ

 スポニチ本紙評論家の元日本代表DF中田浩二氏(38)が第3戦の相手ポーランドを徹底分析した。コロンビア戦でのライバルの戦いぶりから攻守におけるポイントを指南。日本代表のキーマンに、攻撃のスイッチを入れるMF柴崎岳(26)を指名した。

 【ポーランド守備】4バックと3バックを併用しているが、明確な形が見えてこない。それだけに、うまく機能していないように感じた。ポーランドの3バックは両サイドが下がって5バック気味になるから、中盤の人数が少なくなる。相手を動かしながらウイングバックとセンターバック(CB)の間を香川が突いたり、間にパスを通していけばいい。

 大迫1人をCB3人が見ることになる。コロンビア戦もファルカオを3人でマークしたため、ロドリゲスらの中盤をうまくつかまえられていなかった。香川、乾、原口あたりが動き、前線をよく見ることができる柴崎が縦パスを入れれば、チャンスがつくれるだろう。

 【ポーランド攻撃】予想したほどパスをつながず、後方からロングボールをレバンドフスキに集めていた。まずはエースを自由にさせないこと。吉田と昌子で挟んでマークすることになりそうだが、DFとDFの間にポジションを取られないように吉田か昌子がしっかりマークする必要がある。セネガル戦でニャンをうまく封じたようにやればいい。

 こぼれ球をしっかり拾うことも重要。ポーランドに拾われると二次攻撃を展開される。陣形をコンパクトにして、ボランチとサイドバックがこぼれ球をケアすればいいだろう。

 【日本のキーマン】鍵を握るのは柴崎だ。守備ではポーランドのロングボールのこぼれ球を狙う役割がある。そこでボールを奪い、前線の大迫や香川にパスを通し、攻撃のスイッチを入れる役割だ。2試合戦って相当疲労しているはずで、フレッシュな選手と入れ替える可能性はあるが、流れを重視してスタメンはほとんど代えないのでは?代えるとすれば右MFとGKぐらいだろう。

 【戦い方】日本はこれまで同様、相手に合わせるより「らしさ」を前面に出して戦ってほしい。引き分け狙いではなく、勝ちにいく戦いをしてほしい。引き分けでいいと思って、受けて入ると主導権が握れないまま終わる。この2試合と同様に「勝って決めよう」という闘志を前面に出すことだ。(スポニチ本紙評論家)

続きを表示

2018年6月27日のニュース