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「勝負弱いモリシ」ようやく変わった瞬間 森島氏から喜びの声

[ 2017年11月5日 09:24 ]

ルヴァン杯決勝   C大阪2―0で川崎F ( 2017年11月4日    埼玉 )

ルヴァン杯を制し声援に応えるC大阪・森島強化部長
Photo By スポニチ

 ルヴァン杯決勝が埼玉スタジアムで行われ、C大阪が2―0で川崎Fを下し、初優勝。クラブOBの元日本代表MF森島寛晃氏(45)がスポニチ本紙に喜びの声を寄せた。

 最高の瞬間を味わうことができました。「勝負弱い森島」と言われてきて、それがようやく変わった瞬間です。試合後は選手にスポーツドリンクをかけられてベトベトになって、胴上げでは「重たい」と言われて落とされて…。でも、本当に最高でした。

 94年度の天皇杯決勝から、あと1勝で優勝を逃した全試合に僕は出ているんですけど、一番近いのは05年のJ1。過去の経験から気持ちに緩みはなかったはずなのに、最後にFC東京に追いつかれた。その試合で僕は後半37分に途中交代を告げられました。代えられてうれしい選手なんて1人もいないけど、あのシーズンの自分は終盤に交代する試合が多かった。ゲームの締め方を示す役割ができなかった自分自身に悔しさがありました。

 08年いっぱいで引退してからは、アンバサダーや強化など違った側面からチームを見てきました。自分が現役だった頃より「ここ一番で強い選手が増えてきた」と感じていたから、早く優勝がかかった状況が訪れないかなという思いがあって。選手たちは見事にやってくれました。

 95年の元日に天皇杯優勝を逃してから22年。あの頃、亡くなられた友さん(99年に胃がんで急逝した初代主将の久高友雄さん)ら先輩たちに僕はプロとしての生き方を教えてもらっていました。ヤンマーサッカー部最後の監督で、セレッソではスカウトなどで活躍したネルソン吉村さんも同じ。監督を辞めてからも「まだ足りないぞ」と言い続けてくれて、チームや僕は成長することができました。

 ネルソンさんが03年11月1日に亡くなられてから14年。今いる選手やスタッフだけでなく、友さんやネルソンさん、そして多くのOBが初タイトルを待ちわびていました。新しい歴史が、これからのセレッソの発展につながってほしいです。(C大阪フットボールオペレーショングループ部長)

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2017年11月5日のニュース