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岡野俊一郎氏をしのぶ会に約870人出席 川淵氏「サッカー界を代表するインテリだった」

[ 2017年5月24日 18:17 ]

 2月2日に85歳で死去した元日本サッカー協会会長の岡野俊一郎氏をしのぶ会が24日、文京シビックホールで行われ、日本サッカー協会、日本オリンピック委員会の関係者ら約870人が出席した。

 岡野氏は東大時代に日本代表入りし、コーチとして1964年東京五輪8強、68年メキシコ五輪銅メダルに貢献した。90年から2011年には国際オリンピック委員会の委員も務め、98年に日本サッカー協会会長に就任。02年W杯日韓大会の招致、成功にも尽力した。

 日本サッカー協会の川淵三郎最高顧問(80)は「岡野さんはサッカー界を代表するインテリだった。当時の日本代表はマネジャーがいなかったから、コーチだった岡野さんが試合の交渉や食事時間の決定などすべて1人でやっていた。能力がめちゃくちゃ高い。話している言葉が修正しなくても、そのまま文章になる。岡野さんの頭はいつも整理されていた」と回想した。

 元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏(62)は「岡野さんが私を日本に呼んでくれた。私のことを息子と言ってくれ、父と息子の関係でした。本当にありがとうと言いたい」と感謝。元日本代表の釜本邦茂氏(73)は「サッカーをしている時は常に岡野さん、長沼(健)さん(08年6月に77歳で死去)に見られているという思いだった。いつあの世界にいって皆と会えるのか、そういうことを思う年齢になった」としみじみと語った。

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2017年5月24日のニュース