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憲剛で同点!小林V弾 川崎F3発!酷暑の敵地タイで逆転先勝

[ 2017年5月24日 05:30 ]

ACL決勝トーナメント1回戦・第1戦   川崎F3―1ムアントン・ユナイテッド ( 2017年5月23日    サンダードーム )

<川崎F・ムアントン>後半、勝ち越しゴールを決めエドゥアルドネット(左)と喜ぶ小林
Photo By 共同

 各地で決勝トーナメント1回戦の第1戦が行われ、川崎Fは敵地でムアントン(タイ)を3―1で下した。前半に先制されたが、後半にMF中村憲剛(36)が同点、FW小林悠(29)が勝ち越しゴールを決めるなど3点を奪い、鮮やかに逆転した。鹿島はアウェーで広州恒大(中国)に0―1で敗れた。24日には、浦和が敵地で済州(韓国)と対戦する。

 終わってみれば快勝だった。前半ロスタイムにタイ代表FWティーラシンに右足で決められ先制を許した。それでも後半21分に中村が日本人2位タイのACL通算10得点目を左足で決めて追いつくと、その3分後に小林が右足ボレーで決めて勝ち越し、44分には絶好調の阿部が左足でダメ押し弾。鬼木監督は「後半は我々のサッカーができた。大事なアウェーゴールを獲得してくれた」と満足げに振り返った。

 過酷な条件を見事にはね返した。開始時の気温は32度、湿度は70%を超え、前、後半に給水中断が設けられた。敵地でのリーグ鹿島戦から中3日で、移動はバス移動を含め約8時間。鬼木監督は鹿島戦から先発5人を入れ替えたが、最後は役者たちがゲームを決めた。

 36歳のベテラン・中村は終了間際に両手を膝に置いてかがみ込むほど最後まで走りきった。主将の小林は右足首の状態が万全でなくベンチスタート。それでも後半開始から投入されると、1得点1アシストの活躍。右親指の骨折からリーグ開幕以来の先発を果たした家長も、1アシストを含む2得点に絡む活躍を見せた。

 大島の負傷交代は痛手だが、チームはリーグ戦3連勝を含む公式戦5連勝で、今大会の無敗(3勝4分け)もキープ。小林は「ムアントンは素晴らしい選手がそろっていた。次はホームだが、簡単な試合にはならない」と気を引き締め直したが、09年大会以来となる3度目の8強入りへ大きく前進した。

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