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札幌“J1の壁”開幕連敗…学に崩され悪夢の0―3完敗

[ 2017年3月5日 05:30 ]

明治安田生命J1第2節   札幌0―3横浜 ( 2017年3月4日    ニッパツ )

横浜に敗れ肩を落とす札幌イレブン
Photo By スポニチ

 完敗だ。斎藤に完璧にやられた。コンサドーレ札幌は4日、敵地・ニッパツで横浜と対戦。強敵相手に前半は0―0でしのいだが、後半に要注意のMF斎藤学(26)に崩され、屈辱の3失点を喫した。これで開幕2連敗で大宮と並んで暫定最下位。2試合で無得点と状況は厳しいが、11日のホーム開幕戦(対C大阪、札幌ドーム)でJ1復帰初勝利を目指す。

 個の力に屈した。完璧に崩された。後半に悪夢の3失点。その全てを横浜のエース、日本屈指のドリブラー・MF斎藤を起点に奪われた。

 後半2分だった。左サイドの斎藤から中央のMFバブンスキーへパスを通され、芸術的なボレーを叩き込まれた。その7分後には自陣エリアでDF進藤が斎藤にボールを奪われると、そのままシュートを打たれ、こぼれ球を押し込まれた。3失点目も起点になられ、対峙(たいじ)した右DF進藤は「ドリブルが速く、加速も凄かった」と脱帽。右MF石井が「斎藤にスペースを与えたら難しい」と振り返ったように、代表レベルの前に堅い守備陣が崩壊させられた。

 ただ、光明はある。前半は主導権を握られながら奮闘した。前半28分にDF福森のFKをDF横山が頭で合わせたシュートは右ポストを直撃。体を張った守備で要所を抑え、しぶとく0―0で折り返した。後半早々の失点で前に出ざるを得なくなり、相手にスペースを与えたことが敗因となったが、四方田監督は「前半は狙い通りの展開。よくやってくれた」と一定の評価を与えた。

 試合前にはアクシデントもあった。チームバスが交通渋滞に巻き込まれて、スタジアム到着がキックオフ50分前。急ピッチでウオーミングアップを行うなどドタバタだった。敵地で準備不足のまま試合開始。そんな想定外が影響したのか。痛恨の開幕2連敗。これで暫定最下位となったが、四方田監督は険しい表情を浮かべながら「気持ちを切らさずにやっていきたい」と前を向いた。

 次節11日は、やっと迎えるホーム開幕戦。昨シーズンはわずか1敗しかしなかったホームで、札幌は巻き返しを図る。

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2017年3月5日のニュース