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新戦力効果だ!神戸 高橋秀の決勝弾で5年ぶり開幕連勝

[ 2017年3月5日 05:30 ]

明治安田生命J1第2節   神戸2―1新潟 ( 2017年3月4日    ノエスタ )

<神戸・新潟>後半31分、神戸・高橋秀(右)が勝ち越しゴールを決め、田中順と喜びあう
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 元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(31)の加入で沸く神戸はホームで新潟を2―1で下した。DF渡部博文(29)が移籍後初得点となる先制点を挙げると、同じく新戦力の元日本代表MF高橋秀人(29)が決勝弾。チーム力の底上げを厳命した三木谷浩史会長(51)の“御前試合”で、J1では12年以来5年ぶりの開幕2連勝を飾った。C大阪はアウェーで浦和に1―3で敗れた。

 まだ見ぬ“ポルディ王子(ポドルスキの愛称)”フィーバーに浮き足立つことはなかった。むしろ同じ釜の飯を食べるレアンドロのために一致団結した。渡部は「試合前から士気は高かった」と話し、高橋秀も「レアンドロの思いを背負ってプレーした」と明かした。開幕戦で全治6カ月の大ケガを負ったエースを激励する開幕2連勝だった。

 前半3分にスローインの流れから渡部が右足で押し込んで先制。同点に追いつかれた直後の後半31分にはCKから渡辺のシュートを高橋秀が左足でコースを変えてネットを揺らした。渡辺は「気持ち良かった」と満面の笑み。後半29分に移籍後初出場し、ファーストタッチが決勝点となった高橋秀は「投入されてすぐに失点して責任を感じていた。得点は実感がない」と驚きの表情を浮かべた。

 試合前にはクリスチアーノフィジカルコーチやMFニウトンが「レアンドロのためにも絶対に勝つぞ!」とゲキ。渡部は「いるメンバーで戦うしかない」と昨季リーグ得点王に輝いたエースの無念をくみ取り、高橋秀は「彼のトレーニングに対する取り組み方には感激を覚えた」と尊敬の念を口にする。ともに新加入組だがレアンドロの“魂”は受け取った。チームを襲った開幕早々のアクシデントを力に変えた。

 ポドルスキについては選手間でもほとんど話題になっておらず、目の前の一戦へ集中する精神的な強さも備わっている。次戦はアウェーで、同じく開幕2連勝の仙台戦。開幕3連勝となればクラブ史上初だが「難しい試合になる」とネルシーニョ監督にも慢心はない。悲願のリーグ初優勝を成し遂げるためにも、この壁は必ずや乗り越える。

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2017年3月5日のニュース