×

FC東京 17年ぶり完封連勝!“大宮の呪い”も解いた

[ 2017年3月5日 05:30 ]

明治安田生命J1第2節   FC東京2―0大宮 ( 2017年3月4日    味スタ )

<FC東京・大宮>後半ロスタイム、FC東京・中島(左から3人目)が追加点を挙げ、イレブンから祝福される
Photo By スポニチ

 FC東京がホームで大宮に2―0で勝ち、4年ぶりの開幕2連勝を飾った。後半21分に日本代表DF森重真人(29)が決勝ゴールを挙げ、同ロスタイムにMF中島翔哉(22)が追加点。大型補強を敢行した効果が表れ、昨季リーグ王者の鹿島に続いてホーム5連敗中と苦手の大宮から白星を奪った。

 “大宮の呪い”を解き放つ一撃だった。0―0で迎えた後半21分、ショートCKからつなぎ、中央で構えていた森重が右足を振り抜いた。右手で触れた相手GKもかき出せない強烈なシュート。「とにかく枠を狙った。ホームで勝てて良かった」。主将の森重はホーム5連敗中の難敵からの白星を静かに振り返った。

 快勝を下支えしたのは強力な戦力だ。昨季9位に沈んだオフ、積極的な補強を推し進め、FW大久保嘉やMF高萩、GK林ら日本代表クラスの獲得に成功。昨季から先発5人が入れ替わった。劣勢の前半にはボランチの高萩が守備に軸足を置いてバランスを取り、GK林は3度の決定機を好セーブで防いだ。中島の得点も大久保嘉のループシュートのこぼれ球をねじ込んだもの。シュート数は5本のみだったが、堅守速攻の大宮からお株を奪う勝利だった。

 強烈な個性同士が、うまく融合している。チーム内競争は激化。特に大久保嘉の加入が大きく「一つレベルの高い要求をしてくる。いい感じで変わってきた」とMF河野は言う。開幕前には選手全員で決起集会を開催。選手会長のMF橋本に「いがみ合いがないように、月に1回は全員で食事会をした方がいい」と鉄の結束を提案したのは林だった。巨大戦力ゆえ連係の深化は道半ばだが、2試合無得点の大久保嘉は「想定内。それより勝つことが大事」と割り切る。目先の勝利のため、各自の役割に徹していることが好調の要因だ。

 昨季王者の鹿島を叩き今度は4年ぶりの開幕2連勝に成功。完封連勝は実に17年ぶりとなったが、森重は「1年かけて強さを証明しないといけない」と切り替える。1日に昨季得点王のウタカも加入。末恐ろしい戦力を誇る青赤軍団が、力強いスタートダッシュを切った。

 ≪17年ぶりの完封連勝スタート≫FC東京が大宮に2―0勝利。鹿島戦(○1―0)に続いて開幕から2試合連続完封勝利。00年の横浜戦(○1―0)福岡戦(○2―0)以来、17年ぶりの完封連勝スタートとなった。

 ≪大久保嘉 7試合連続ゴールなし≫FW大久保嘉が川崎F時代の昨季終盤からリーグ戦ではこれで出場7試合連続ゴールなし。初の得点王を獲得した13年以降では14年の第26〜32節の7試合と並ぶワーストタイ。

続きを表示

この記事のフォト

2017年3月5日のニュース