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浦和、怒とうの5発でFCソウルに雪辱 李「神様がくれた舞台」

[ 2017年3月1日 05:30 ]

ACL1次リーグF組   浦和5―2FCソウル ( 2017年2月28日    埼玉 )

<浦和・FCソウル>前半21分、宇賀神(左から2人目)が4点目のゴールを決め、同じく得点を決めた(左から)武藤、関根、李と喜ぶ
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 F組の浦和はホームでFCソウル(韓国)と第2戦を行い、5―2で圧勝した。FW李忠成(31)が前半11分に2点目を挙げるなど4得点に絡む活躍で、2戦連続のマン・オブ・ザ・マッチに選出された。浦和は昨年苦杯を喫した相手に借りを返すとともに、2連勝で勝ち点を6に伸ばし、得失点差で単独首位を守った。一方、E組の鹿島はアウェーでムアントン(タイ)に1―2で敗れ、1勝1敗となった。

 怒濤(どとう)のゴールラッシュで因縁のFCソウルを完膚なきまでに叩きのめした。“キラー”ぶりが光ったのはFW李だった。前半11分、関根のパスを左足で絶妙トラップ。「コンディションがいいので、自信を持ってトラップできた」。その一瞬で勝負あり。相手DFをかわし、左足を一閃(せん)。宿敵を突き放す一撃を決めた。

 「神様がくれた、とても楽しみな舞台」。昨季もACLの決勝トーナメント1回戦でFCソウルと激突。PK戦の末、敗れたが、李は2得点と気を吐いた。「ACLは面白い。ガチンコ勝負なんでね。(守備に)引かずに攻め合う。僕の肌に合ってる」と笑う。駒井の得点をアシストするなど4点に絡む活躍。雪辱を果たし「やってて楽しかった」と笑顔を見せた。

 今季の浦和は「固め打ちのレッズ」だ。今季の公式戦は早くも4戦目。際立つのが一度得点が入るとドバドバと続くこと。この日も李の得点は武藤の先制のヘッド弾からわずか2分後だった。18日の富士ゼロックス・スーパー杯の鹿島戦を皮切りに4戦全てで「2分以内に2点目」を記録した。

 日々、ペトロヴィッチ監督から「ゲルマン魂」を叩き込まれている。「1点取ったら2点、2点取ったら3点と常に言われている。1点取るとゆっくりしてしまうのが日本人の悪いところ。ドイツ人のメンタルを学べと言われている」と槙野。25日のハンブルガーSV戦で8得点したバイエルンMの映像も見た。李は前半だけで5―1となった展開にも「全然驚かなかった」と振り返った。

 この日は阿部、柏木がベンチ外。ACLではメンバーを入れ替えながらも総力戦で2連勝。2戦で9得点と好調だ。次戦は15日、敵地でブラジル代表のフッキ、オスカルらを擁する上海上港と激突する。「どれだけゴールから遠ざけられるか、楽しみ」と槙野。J1開幕戦(横浜に2―3)ではつまずいたが、アジアを舞台とした戦いでは赤い悪魔が上昇気流に乗ってきた。

 ▼FCソウル黄善洪(ファン・ソンホン)監督 相手の攻撃パターンに対して対処が足りなかった。流れを取られてしまい、とても難しい試合になった。

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