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名古屋5発で降格圏脱出!ハット永井「この大勝は大きい」

[ 2016年10月2日 05:30 ]

<名古屋・福岡>ハットトリックを達成し喜ぶ名古屋・永井

明治安田生命J1第2S第14節 名古屋5―0福岡

(10月1日 パロ瑞穂)
 オリジナル10の逆襲だ。名古屋はFW永井謙佑(27)がハットトリックの活躍を見せ、ホームで福岡に5-0と大勝した。今季初の連勝で年間15位に浮上し、ついに降格圏を脱出した。

 やればできる。こんな名古屋を待っていた。ホームで福岡に5-0。“ライバル”に直接対決で引導を渡し、オリジナル10(92年のJリーグ発足に在籍した10チーム)の名門がついに降格圏から抜け出した。

 DF闘莉王が9月10日の新潟戦で復帰してから3勝1敗。明らかにムードが変わる中、Jのスピードスターが大勝劇へ導いた。1点リードの前半36分、MF田口の浮き球パスに反応したFW永井がゴール。持ち味の速さを生かした後は、後半2分に20メートルのミドル弾を叩き込む。DF磯村のシュートがポストに当たり、反応の鋭さで左足弾を決めたのが同10分。自身初のハットトリックで、九州国際大付高、福岡大で過ごした思い出の地に本拠を置くクラブをJ2へ降格させた。

 「勝つことでチームに自信が戻っている感じがする。これからは得失点も大事になるし、この大勝は大きい」

 ヒーローは息を弾ませた。5月4日の横浜戦以来のホーム勝利、そして今季初の連勝。遅すぎる逆襲にも、最終ラインでにらみをきかせる闘莉王は表情を崩さない。

 「手応え?何もない。順位どうこう言える状況じゃないし、勝つしかない。必死にやるだけ」

 ブランクが影響し、まだ万全でないコンディション。それでも背番号4のオーラが、有形無形の力を生み出しているのは確かだ。残り3試合。闘将を中心に一丸となった今、もう降格圏に用はない。
【試合結果】

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2016年10月2日のニュース