磐田・小林　涙で行ってきます！オランダ移籍前最終戦で奮闘

＜磐田・Ｇ大阪＞涙を流しサポーターにあいさつする小林

明治安田生命Ｊ１第２Ｓ第８節 磐田０―２Ｇ大阪

（8月13日 エコパ）
　磐田の日本代表ＭＦ小林祐希（２４）は涙をこらえ切れなかった。試合前日の１２日に、オランダ１部ヘーレンフェインへの完全移籍が決定。この日のＧ大阪戦が磐田での最終戦となったレフティーは、東京Ｖ時代以来となるキャプテンマークを巻き、チーム最多のシュート４本を放ったが、０―２で敗れた。

　試合後のセレモニーでは「ジュビロのサポーターは日本一。熱い応援、感謝しています」とサポーターに思いを伝えると、手で顔を覆った。「オランダで成長した姿を見せて、自分がみなさんをロシアＷ杯に連れて行きます」。母・ゆかりさんと妹・みらのさんから花束を贈られた。

　１２年７月に東京Ｖから磐田に移籍。「一から出直す」と過去のユニホームや中学、高校時代に受賞したトロフィーを捨てた。母がこっそり残しておいたが、強い決意が成長につながった。

　１５日にオランダへ向かい、メディカルチェックなどを経て正式契約を結ぶ予定。「中学を卒業した時からヨーロッパに行きたかった。でも、まだ遅くない。チャレンジしてきたい」と意気込んだ。