×

浦和4連勝で奪首 J1史上初!GK西川が2戦連続アシスト

[ 2016年8月14日 05:30 ]

<名古屋・浦和>前半、先制ゴールを決める武藤(左)

明治安田生命J1第2S第8節 浦和2―0名古屋

(8月13日 豊田ス)
 第2ステージ2位の浦和はアウェーで名古屋に2―0で快勝。4連勝で勝ち点を22に伸ばし、川崎Fを抜いて首位に浮上した。1―0の後半42分に、直接FKを蹴った日本代表GK西川周作(30)が元スロベニア代表FWズラタン・リュビヤンキッチ(32)の2点目を演出。J1史上初めてGKとして2試合連続アシストをマークした。

 まるで司令塔だった。1―0で迎えた後半42分。自陣からの直接FKでキッカーの西川が前線へ高い軌道のロングボールを配球。ペナルティーエリア付近でワンバウンドすると、最前線で張っていたズラタンが前を向いてDFをいなす。誰にも触れられないまま2バウンドしたボールをズラタンが右足で合わせた。その距離、約60メートル。前節でも70メートルのフィードで関根のゴールを演出した守護神が、またもアシストを決めた。

 “師匠”超えを果たした。GKの2戦連続アシストはJ1史上初の快挙。G大阪時代の99年にシーズン2度のアシストを記録した大分時代の先輩・岡中でもできなかった離れ業を見事に達成。それでも本人は平然としていた。「常に狙っている特長を生かした。イメージ通り。前めに落とせば、ズラがどうにかしてくれると思った」。ポストワークに優れたズラタンの長所を生かし、あえてワンバウンドで高く跳ねるボールを供給。「素晴らしいフィード。彼の素晴らしいクオリティーのおかげだよ」。今季2点目を決めたズラタンも西川に最敬礼だ。

 日本代表としては9月からW杯アジア最終予選が待つ。この試合はハリルホジッチ監督だけでなく、8月から就任したルグシッチGKコーチも視察に訪れていた。持ち味を存分にアピールした西川は「(最終予選前の)2試合に勝って、良い雰囲気と体の状態で代表に行きたい」と強調。日本が誇る“11人目のフィールド選手”が、その存在感を増してきた。

 ≪GKの年間2アシストは2人目≫浦和は後半42分のFWズラタンの追加点をGK西川が直接FKでアシスト。西川は前節の湘南戦に続いて2試合連続でアシストを記録。GKの2試合連続アシストはJ1史上初。年間2回も99年岡中(G大阪)以来、2人目の快挙だ。西川のアシストは通算3回目(広島時代に1回)だが、浦和のGKとしては都築の2回(03、04年各1回)と並ぶ記録となった。

続きを表示

この記事のフォト

2016年8月14日のニュース