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浅野にベンゲル監督から金エール「五輪で頑張ってきて」

[ 2016年7月24日 06:35 ]

ブラジルで初練習する浅野(左から2人目)ら

U―23代表リオ五輪直前合宿

(7月22日 ブラジル・アラカジュ)
 サッカーのリオデジャネイロ五輪代表が22日、直前合宿地のアラカジュに入り、初練習を行った。経由地の英国から合流したFW浅野拓磨(21=アーセナル)は、疲れを見せず精力的にメニューを消化。移籍の手続きを終え五輪モードに突入し、アーセン・ベンゲル監督(66)らからもリオ五輪に向け激励されたことを明かした。スピードを武器とする日本のジャガーが、本番に向けて牙を研ぐ。

 南大西洋からの風を受けながら、浅野が一つ一つのメニューを消化していった。アーセナルでのメディカルチェックなどを終え、英国で五輪代表の本隊と合流。翌22日にサンパウロ経由で合宿地のアラカジュに入り、約1時間の初練習では精力的に汗を流した。「チーム(アーセナル)のことは考えず、目の前の試合に集中したい。(ここで)五輪で結果を残す準備ができたら」と頭のスイッチは完全に切り替えていた。

 ロンドンで過ごした3日間は刺激に満ちていた。欧州の名門に初めて足を踏み入れ、手続きに加えて練習場やクラブハウスなどを見学。かつて名古屋でも指揮を執った名将・ベンゲル監督と初対面すると、一夜漬けの英語であいさつした。「英語をしゃべれるのか?」と返され即座に否定したが、海外挑戦への意欲はしっかりと示した。

 その場では、リオ五輪での活躍に向けて背中も押された。「“オリンピックで頑張ってきて”と言ってもらえた」。今後、英国でプレーするために必要な労働許可証を取得できるかどうかが焦点となるが、五輪での活躍が特例措置につながる可能性もある。申請にはベンゲル監督自らが携わる予定で、戦力として評価する指揮官から激励される形となった。

 6月末から移籍話が一気に進展し、忙しい日々を送ってきた。だが、もう今は五輪だけに集中している。オーバーエージ(OA)枠で選出されたFW興梠らとの連係を構築し、状態を高めていくのがアラカジュでの最大のテーマ。本大会に向け、限られた時間の中で最高の準備を整える。

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