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室屋 スタッフに支えられ左足骨折から復活「五輪はチャンス」

[ 2016年7月2日 05:30 ]

リオ五輪代表に決まり、国旗を手に笑顔を見せるFC東京・中島(左)と室屋

リオ五輪代表メンバー発表

 ケガを乗り越えリオ行きの切符をつかみ取ったDF室屋成(22=FC東京)は、本大会での飛躍を誓った。羽田空港の多目的ホールに、チームの公式スーツに身を包み登場した室屋は「国を背負って五輪で戦えることを誇りに思う」と第一声。引き締まった表情で喜びを語った。

 2月7日に左足第5中足骨を骨折、全治4カ月と診断された。それでも決して諦めなかった。FC東京のコーチから「上半身はあまり鍛えない方が良い」とアドバイスを受け、エアロバイク、体幹トレを中心に下半身をさらに鍛え上げた。その成果もあり、6月12日のU―23チームが参戦するJ3でプロデビュー&復帰を果たすと、29日の南アフリカ戦ではフル出場で決勝弾もアシスト。一発回答でメンバー入りを手繰り寄せた。今では体重、筋量ともに負傷前に戻り「FC東京のスタッフ、トレーナーのおかげです」。本大会では感謝の気持ちを胸にプレーするつもりだ。

 今月30日には大会前最後のテストマッチでブラジルと対戦する。右サイドバックとして期待される室屋は、OAで選出された世界屈指の高速ドリブラー、バイエルンMのドグラス・コスタと対峙(たいじ)することが予想される。「失うものはない。自分にとってはチャンス。五輪でもそんなチャンスがごろごろ転がっていると思う」。よみがえった攻撃的サイドバックは、大きな野望を抱きブラジルの地へ乗り込む。

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2016年7月2日のニュース