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【中田浩二の目】リオ戦士18人 「まずは守備」という明確なメッセージ

[ 2016年7月2日 10:10 ]

リオ五輪代表メンバーとバックアップメンバーが映し出されるモニターを背に笑顔を見せる手倉森監督。左は田嶋会長

リオ五輪代表メンバー発表

 このチームの強みはまとまりなので、一体感を重視した順当な人選だと思う。1次リーグで対戦するナイジェリア、コロンビア、スウェーデンを意識するより、アジア最終予選をベースに「まずは守備」という考え方が鮮明に見える。

 中盤も遠藤を中心に守れる選手が多く、ボール奪取がうまい井手口を入れたのも守備を考えてのこと。簡単には主導権が握れないのでしっかり守り、後半途中からスピードのある浅野をジョーカーとして勝負する狙いだろう。

 DF岩波は手倉森監督のサッカーを熟知し、高さがある。スタメンでなくても、状況によって、終盤で相手がロングボールを使ってきたらセンターバック(CB)に入れ、塩谷を右サイドバック(SB)に回せば高さ対策にもなる。セットプレーの守備にも効果的だ。藤春は攻撃参加が持ち味で、カウンター攻撃をするには欠かせない。攻撃陣ではサイドで仕事ができる伊東純や豊川が選ばれなかったが、シンプルに攻めようということだろう。興梠は周りを生かせるし、守備ラインの裏を取るのもうまい。久保と組めばバランスもいいと思う。 (元日本代表DF、スポニチ本紙評論家)

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2016年7月2日のニュース