×

オランダ戦一時中断でセレモニー、クライフ氏追悼14分に拍手総立ち

[ 2016年3月27日 05:30 ]

<オランダ・フランス>前半14分に試合を中断、観客総立ちでクライフ氏を追悼するセレモニーが行われた(AP)

 親善試合のオランダ―フランスが25日、アムステルダムで行われ、前日24日に肺がんのため68歳で亡くなった元オランダ代表の名選手、ヨハン・クライフ氏を追悼するセレモニーが行われた。クライフ氏の現役時の背番号「14」にちなみ、前半14分に試合を一時中断。約4万6000人の観衆は総立ちとなり、現代サッカーの礎を築いた伝説の英雄に拍手を送った。

 クライフ氏がユース時代からプレーし、監督も務めたアヤックスの本拠アムステルダム・アレナで行われた追悼試合。オランダは背番号14を欠番としてユニホームの右袖に「14」の数字を入れ、両軍とも喪章を着けて戦った。前半14分にさしかかると、スタンドにはクライフ氏の雄姿を染め抜いた巨大横断幕が掲げられ、試合が中断。選手、関係者、観客による拍手は予定の1分間が過ぎても鳴りやまなかった。

 試合はフランスが3―2で勝ったが、後半43分に決勝ゴールを決めたのはくしくも背番号14のMFマテュイディ。オランダのブリント監督は「拍手の間は指揮のことを忘れて、彼(クライフ氏)のことを思った」と話した。また、クライフ氏の長男でバルセロナやマンチェスターUでプレーしたジョルディ氏は世界中から寄せられた追悼の声に感謝し、家族葬とは別に後日、追悼の機会を設けると発表した。

続きを表示

2016年3月27日のニュース