本田　圧勝アフガン戦にダメ出し「課題は解消されていない」

練習で藤春（左）と競り合う本田（中）

日本代表合宿

　厳しい本田節がサク裂した。疲労を考慮され出場しなかった２４日のアフガニスタン戦。５発大勝で力の差を見せつけたが、日本代表ＦＷ本田の目は違った。

　「大勝したことは評価されるべきだけど、厳しいところに目を向けて突き詰めないと。（前半４３分の）岡崎の１点がなければそういう展開になっていない。アウェーのシリア戦などの課題が解消されていない」

　昨年１０月８日のＷ杯２次予選シリア戦では後半１０分に本田自らが先制点を奪うまで０―０。同１１月１７日の同カンボジア戦も先制点は後半６分だった。圧勝の陰に隠れた“前半４５分の戦い方”。本田は見逃さなかった。「日本人は自問自答できる人種。外国人にはできない。一喜一憂せずに成長していくしかない。こだわって自己分析していくことが必要」。Ｗ杯予選の連続得点試合記録は５で途切れたが、シリア戦では先発が濃厚。前日（２５日）には散髪もして気分を一新した。２次予選ラストマッチ。試合開始の笛と同時に相手ゴールへ襲いかかる。