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手倉森監督“本気のメンタル”チェック 絞り込みへ全員と個人面談

[ 2016年3月22日 06:06 ]

報道陣に手を振りポルトガル遠征に出発する手倉森監督

U23ポルトガル遠征出発

 リオデジャネイロ五輪(8月4日開幕)に出場するU―23日本代表が21日、成田空港発の日本航空機でポルトガル遠征に出発した。手倉森誠監督(48)は、U―23メキシコ代表(25日)、スポルティング(28日)と強化試合を行う活動期間中に、参加全22選手と個人面談する方針。ピッチ内外の言動に注目して、世界舞台で結果を出せるメンタルを備えているか判断する。

 サシの話し合いで、選手のメンタル面をあぶり出す。ポルトガル遠征出発前の成田空港で取材に応じた手倉森監督は「一人一人をつかまえて個別に話をするつもり。メダルを狙う監督として、本音で選手に向き合う。帳尻合わせで生き残ることは許さない。ダメなものはダメ。それについてこられない者は(五輪本大会メンバーから)落とす」と言い切った。

 1月のU―23アジア選手権では劇的な試合の連続で優勝してリオ切符を手にしたが、目標はあくまで48年ぶりのメダル獲得。指揮官はU―23アジア選手権では五輪出場を決めた準決勝のイラク戦後に選手と一緒にはしゃぎ回ったが、「やろうとしていることは日本の歴史を変えること。相当厳しい姿勢でやる」と今後は心を鬼にして厳しい態度で接する方針を示した。

 ピッチ外の言動も選考の参考にする。この日の集合直後から選手を観察しており「普段の言動にも注目している。(18人の)メンバー争いにとらわれている選手は大きなことはできない。リオでメダルを獲るという気持ちで本気でやれるかどうか」と判断基準を説明した。12年ロンドン五輪王者のメキシコ、ポルトガルの強豪スポルティングとの中2日での戦いは五輪本大会を見据えた絶好の試金石。本気でメダルを目指せる18人をそろえるために、ピッチ内外で目を光らせる。

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