開幕4戦連続ドローのJ2京都、生かし切れない他クラブうらやむ戦力

[ 2016年3月21日 18:44 ]

京都移籍1年目で主将を務めるGK菅野孝憲

 正直、現状ではかなり厳しいと言わざるをえない。J1昇格を目指す京都が、開幕から4試合連続ドローと厳しいスタートを強いられた。20日に行われた第4節の長崎戦(西京極)は、流れの中から決定機を生み出せず、見せ場のないまま0―0で試合終了となった。前線からハードワークしてくる長崎に後半は主導権を握られただけに、無失点に終わったことが救いだった。

 オフには大幅な血の入れ替えを敢行し、所属する29人中17人が新加入となった。同じく半数以上が入れ替わった千葉が4位につけているのとは対照的に、京都は13位。前節岡山戦で4バックから3バックに変更しながらも、長崎戦では再び4バックに戻した。攻撃面でも誰を中心に攻めるのか、どういった崩しを目指しているのかが分からず、石丸監督の苦悩が垣間見えた。

 昨年11月には湘南のチョウ・キジェ監督に就任を要請したが、湘南残留を決めたことから断念。それを受けて石丸監督を続投させたのは、クラブとしてどうなのかと思ったし、石丸監督への敬意も欠くのではないかと思った。近年の不振でクラブを追われた元幹部は「サンガは、もっと根本的なところから見つめ直さないと絶対に変わらない」と断言する。

 11年から再びJ2で戦い、今季で6年目。14年は9位、昨季は17位に沈んだ。かつてはJ1とJ2を行き来することから「エレベータークラブ」と言われた京都が、近年は上がることすら叶わなくなっている。だが、長崎の高木監督が「こういう豪華なメンバーがそろうチームをゼロで抑えられたことは進歩」と語ったように、J2の他クラブがうらやむ戦力があることは事実だ。

 移籍1年目で主将に就任したGK菅野は「相手が苦しい時間帯に技術を出せるかどうか。そういうところじゃないかなと思う」と浮上のカギを語る。さらに「監督の戦術を信じてやっていく」とも付け加えた。42試合を戦う長丁場のJ2は、まだ序盤。山中社長が目標に掲げる「18年のJ1優勝」が絵に描いた餅にならないためにも、ここからの巻き返しに期待したい。(西海 康平)

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