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広島 4戦目でやっと1勝…浅野 足底筋膜炎でU23辞退

[ 2016年3月21日 05:30 ]

<大宮・広島>前半39分、ゴールを決める浅野(右)

明治安田生命J1第1S第4節 広島5―1大宮

(3月20日 NACK)
 獲物を仕留めるジャガーの嗅覚だった。1―0の前半39分、浅野はピーター・ウタカの縦パスに抜け出すとダイレクトで右足を振り抜いた。「トラップもできたけど、相手DFに寄せられると感じた。“早く打とう”と思った」。シュートは豪快に左上に突き刺さるリーグ戦今季初得点。その後はお決まりの“ジャガーポーズ”で喜びを爆発させた。

 期するものがあった。リーグ戦では今季初スタメン。「プレッシャーは感じなかった。きょうは何がなんでもゴールを取って勝利に貢献したかった。コースを狙うよりも気持ちでねじ込んだ」。Jリーグのヤングプレーヤー賞を獲得した昨年は、リーグ戦8得点を全て途中出場で決めた。先発ではリーグ初得点となり「(レギュラー奪取という)次に進んでいくんだという気持ちを見せられた」と力を込めた。前半22分にはピーター・ウタカへ絶妙クロスを上げてアシスト。1点差に迫られた後半22分には左サイドからのクロスで青山の貴重な得点を演出した。16日のACLブリラム(タイ)戦では2得点。「結果を残していたので起用した。力を存分に発揮してくれた」と森保監督も手放しで褒め称えた。

 U―23日本代表は21日にポルトガル遠征に出発するが、浅野は参加を見送ることになった。昨季から患っている左足の足底筋膜炎による疲労がピークに達しているためで、この日も後半23分でピッチを退いた。それでも「もっともっとゴールが取れた。決めるべきところで、もっと決めないといけない」と弱音は吐かない。若武者に導かれ、チームは今季リーグ戦初勝利。リオ五輪で上位を狙うU―23日本代表には、浅野の貪欲さが必要不可欠となる。

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