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柏木 浦和けん引!左足で2アシスト「今年一番良かった」

[ 2016年3月21日 05:30 ]

<湘南・浦和>後半、浦和の2点目をイレブンと喜ぶ柏木(上)

明治安田生命J1第1S第4節 浦和2―0湘南

(3月20日 BMWス)
 明治安田生命J1第1ステージ第4節の残り2試合が20日に行われ、2位の浦和はアウェーで湘南に2―0で快勝した。日本代表MF柏木陽介(28)が意表を突くパスで2アシストをマーク。ハリルジャパンでの定位置を狙う司令塔の活躍で今季リーグ戦初の2連勝を飾り、2位をキープした。広島はアウェーの大宮戦で5―1と大勝して今季リーグ戦初勝利。FW浅野拓磨(21)が1得点1アシストと活躍したが、左足のケガによりU―23日本代表のポルトガル遠征には不参加となった。

 2点を生みだしたのは、柏木の左足だった。前半41分、自らのパスカットから中央を攻め上がると、ノールックで右サイドへパス。それを受けた李が先制のミドル弾をぶち込んだ。真骨頂は後半10分。左サイドから武藤、興梠とつないだボールをペナルティーエリア内右で受けてDFを引きつけると、右サイドへ走り込んだ興梠に意表を突くスルーパスだ。興梠が試合を決める追加点をぶち込んだ。「流動的に動いて、気持ち良かった。今年で一番良かった」。体を思い切りひねった体勢から対角線へのパスで、2連勝への呼び水となった。

 好調を維持する秘けつがあった。3月3日にTBSの佐藤渚アナウンサー(28)と結婚。共働きで一緒にいられる時間は少ないが、「料理上手」という愛妻の手料理に舌鼓を打つ。得意料理はペペロンチーノや、うにのクリームパスタといった特製パスタ。リーグ戦、ACLと中3日での過密日程をこなす柏木にとっての活力源となっている。「ACLで疲れていてもやれる。それができた」。日本人2人目となる浦和の背番号10をつける司令塔は、パートナーの後押しを受けながら前進している。

 過密日程の中でもハードワークを武器とする湘南を退けた浦和は、首位の川崎Fを勝ち点1差でピタリと追走する2位をキープ。柏木は西川、槙野とともに、21日からW杯アジア2次予選を戦う日本代表に合流する。ハリルホジッチ監督も「我々の組み立てで守備と中盤をつないでくれる。彼の役割は重要になってくる」と期待を寄せるレフティーは「自分は(代表で)ギリギリのライン。100%の力を出して日本の勝利に貢献できるように頑張りたい」と足元を見つめ直す。浦和の中心に柏木あり。代表での競争を前に、まばゆい存在感を示した。

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