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城彰二氏の目 イランは難敵も忍耐力が課題 いいイメージで戦える

[ 2016年1月20日 10:26 ]

<サウジアラビア・日本>前半31分、先制ゴールを決め喜ぶ大島(左から2人目)

U―23アジア選手権1次リーグB組 日本2―1サウジアラビア

(1月19日 カタール・ドーハ)
 日本は中盤で冷静にボールを拾ってつなげたことで落ち着いた試合運びができた。4―3―3にシステムを変更したことでサイドでうまく起点ができた。サウジアラビアのカンノにボランチの三竿をマンツーマンで付けたことも効果があった。3試合を通じてメンバーを固定せず、多くの選手を使うことでチーム内に競争が出て選手のモチベーションも高かった。

 前半31分に大島がミドルシュートを決めたが、これは守備を意識したサウジアラビアがDFラインを低くしてきたために中盤が空き、大島がフリーでボールを持つことができたから。コースもスピードも良かったが、もっと積極的にボールに絡むプレーをすれば、さらに成長するはずだ。南野も動きが良く、シュートの意識も強かった。ただ、やや空回りしていた。点を取れる時に決めないと試合は際どい勝負になる。シュートの技術はもちろん、集中力を高めるだけでも結果は違ってくるはずだ。次の相手のイランはフィジカルが強く技術もある一方で、忍耐力に欠けて隙もある。サウジアラビアに勝っていいイメージを持ってイラン戦を迎えられるのは大きい。(元日本代表FW)

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2016年1月20日のニュース