×

中田浩二氏イラン分析 高いDFライン攻略へ手数かけず裏狙え

[ 2016年1月20日 10:15 ]

イランのトラビ 21歳サイドアタッカーは手倉森ジャパンにとって脅威だ

たU―23アジア選手権 日本―イラン

(1月22日 カタール・ドーハ)
 イランは前線に能力の高い選手が多い。カタール戦でゴールを決めた左MFトラビら中東特有の身体能力と技術のある選手がいる。一方で、守備は守備ラインを高くして守るので、裏に大きなスペースがあり、そこを突かれるともろい。しかも組織的ではなく、割と淡泊だ。

 日本がイランを攻略するには手倉森監督が掲げる手数をかけない攻めが有効だろう。パス2、3本で守備ラインの裏を狙うのがいい。タイ戦は遠藤のパスから鈴木が先制。岩波のフィードから久保が決めたが、こういう攻撃ができればいい。鍵を握るのは浅野の使い方で、先発か途中出場か分からないが、彼のスピードはイランもてこずると思う。勝負どころで使うのがいいかもしれない。

 日本の守備は1次リーグ3試合を見る限り安定しており、トラビら個を主体にした攻撃を、組織で受け止められる。多少は受ける形になるが、ブロックをつくってまずはしっかり守り、ボールを奪ったらカウンターで攻めれば大丈夫だと思う。

 ただ、私も現役時代にイランと対戦した経験があるが、守備では取れたと思ったボールを運ばれたり、ドリブルして抜けたと思った瞬間にさらに足が伸びてくるといったことがある。対戦経験がないと戸惑うが、同じ中東のサウジアラビア戦が3試合目に組まれたのは良かった。(元日本代表DF)

続きを表示

2016年1月20日のニュース