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メッシ 史上最多5度目のバロンドール受賞で“生涯バルサ”宣言

[ 2016年1月13日 05:30 ]

史上最多5度目のバロンドールを受賞し笑顔のバルセロナFWメッシ(AP)

 FIFAは11日、スイスのチューリヒで15年の年間表彰式を開催し、男子最優秀選手「FIFAバロンドール」にはバルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(28)が選ばれた。過去2年受賞のRマドリードのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(30)を抑えて3年ぶり、史上最多記録を更新する通算5度目の受賞。表彰式後のインタビューでは今後移籍する可能性を否定し、“生涯バルサ”を宣言した。

 トロフィーに手をやりながら、メッシは受賞の喜びを語った。「クリスティアーノ(ロナウド)が過去2年受賞するのを見ていたバロンドールに返り咲けたのは、とても特別なこと。子供の頃に夢見ていた以上の意味がある。5度目なんて信じられないよ」。各国の代表監督と主将、記者の投票で41・33%の支持を集め、2位C・ロナウドの27・76%、3位ネイマール(バルセロナ)の7・86%を圧倒。08年以降はC・ロナウドとの2人で賞を独占しているが、昨年の受賞で「1差」と迫ったライバルの3連覇を阻み、再び突き放した。

 昨年はバルセロナとアルゼンチン代表で計61試合52得点。9月下旬からケガで2カ月離脱したこともあり、C・ロナウドの57試合57得点を下回った。だが、タイトルでは昨季の欧州CLや昨年12月のクラブW杯など5つを獲得し、ゼロだったライバルに圧勝。絶妙なプレーは円熟味を増し、クラブでは新加入のスアレスや年下のネイマールと好関係を築いて得点を量産するリーダーシップも発揮した。ネイマールも「彼の成功をなぞっていきたいほど憧れている」と心酔を隠さない。

 昨年の表彰式では「未来は誰にも分からない」と移籍を示唆。最近は、恩師であるバイエルンMのグアルディオラ監督が来季指揮を執るとみられるマンチェスターCへの移籍も報じられた。しかし、この日は「バルセロナを出たくない。僕は我が家でキャリアを終えたいし、僕の我が家はバルサだ」と強調。「今年も全てのタイトルを獲りたい」と話したが、「5度のバロンドールとW杯優勝ではどちらがうれしいか?」と質問されると、苦笑しながら「W杯の方がいいかな」と答えた。

 ▽FIFAバロンドール 56年に創設されたフランスフットボール誌選定のバロンドール(世界最優秀選手)と91年から始まったFIFA最優秀選手を10年に一本化。FIFA加盟国の代表監督と主将、記者1人の投票で選出する。投票者は3人を選び、1位=5点、2位=3点、3位=1点。記者投票の旧バロンドールは06年まで欧州最優秀選手に与えられ、94年までは欧州クラブ所属の欧州国籍選手が対象。旧FIFA最優秀選手は代表監督と主将による投票だった。

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