西川　５戦連続完封！Ｗ杯予選最多タイ記録に確かな手応え

カンボジア戦の前半、セーブする日本代表ＧＫ西川

Ｗ杯アジア２次予選Ｅ組 日本２―０カンボジア

（11月17日 プノンペン）
　日本代表ＧＫ西川が日本のＷ杯予選最多記録に並ぶ５試合連続完封をマークした。

　前半３６分、最終ライン裏へのロングボールに対しペナルティーエリア外へ飛び出してカット。さらにギアを上げてダッシュすると、プレスを仕掛けた相手より一瞬早く前線に蹴り出してピンチを防いだ。目標のドイツ代表ＧＫノイアー（バイエルンＭ）のように広いスペースをカバーする動き。その後も集中を切らさず、９３年に松永成立、９７年に川口能活が記録した５戦連続無失点に並んだ。

　９月から公式戦６試合連続でゴールマウスを守ったが、「ベンチを温めて悔しい思いでやっていた」頃を忘れない。川島から正ＧＫの座を奪ってからもノイアーの映像を毎試合のように確認し、浦和での試合前にはｉＰａｄで自身の好プレー動画を見つめて集中力を高める。試合後は自らの走行距離データを確認するなど日々の積み重ねが代表にもつながっている。

　格下相手とはいえ価値ある完封勝利。「前半の内容は良くなかったけど相手のカウンターに対しての準備はしているつもりだった。無失点で終わることが最低限と思っている」。守護神の誇りが口調ににじんだ。