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イングランド10戦全勝 主力欠いても若手が猛アピール!!

[ 2015年10月14日 05:30 ]

<リトアニア・イングランド>先制をゴールを決めたイングランドのバークリー(右)(AP)

欧州選手権予選E組 イングランド3―0リトアニア

(10月12日)
 欧州選手権予選は12日に9試合が行われE組で既に首位突破を決めていたイングランドはリトアニアに3―0で快勝し、今予選で唯一の10戦全勝をマーク。同予選での全勝は前大会優勝のスペインなどに続いて史上5チーム目(6回目)。またC組のスロバキアは4―2でルクセンブルクを下し勝ち点22で2位を確保し93年のチェコとの分離独立後、初の本大会出場が決定。G組のロシアはモンテネグロに2―0で勝って勝ち点20とし2位で予選突破を決めた。

 若きイングランドが歴史を刻んだ。敵地でリトアニアに快勝し、欧州選手権予選史上5チーム目となる全勝を達成。ホジソン監督は「素晴らしい予選の最後を良い形で締めくくれた。もちろん10戦10勝は決して簡単なことではない。満足しているし、誇っていいだろう」とイレブンを称えた。

 「最終戦で(本大会の)メンバーにふさわしい選手がいるか見極めたい」と話していた指揮官に、抜てきされた若手たちが猛アピールした。負傷のエースFWルーニーら主力5選手が離脱したこともあり、9日のエストニア戦から8人が入れ替わった先発の平均年齢は24・6歳。口火を切ったのは21歳のMFバークリーだった。前半29分、中盤で相手1人をかわして右足で豪快にミドルシュート。相手DFをかすめて左隅に先制点を決めた。昨年のW杯ブラジル大会後に代表から引退したジェラード、ランパードらセントラルMFの系譜を引き継ぐ期待の大器は、マン・オブ・ザ・マッチに選出された。

 さらに昨季トットナムでブレークした22歳のFWケインが続いた。前半35分、MFララナとの連係から抜け出してシュート。左ポストに当たったボールは相手GKのオウンゴールを誘った。後半には22歳のFWオックスレイド・チェンバレンがダメ押し点を決めた。

 昨年のW杯ブラジル大会は“死のD組”で1次リーグ敗退。それでもホジソン監督は当時20歳だったバークリー、同19歳のMFスターリング、同18歳のDFショーらを選出しただけでなく、先発にも起用して貴重な経験を積ませた。「彼らの力を信じてきたし、成長してきたなら喜ばしいこと」。ブラジルでまいた種がいよいよ開花。若手の台頭で伸び盛りのチームが、来年フランスで行われる本大会で悲願の頂点を狙う。

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2015年10月14日のニュース