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本田 ミランでの逆風の中…自身4戦連発狙うも不発

[ 2015年10月14日 05:30 ]

<イラン・日本>前半、必死でボールを奪いにいく本田

国際親善試合 日本1―1イラン

(10月13日 イラン・アザディスタジアム)
 本田が辛うじて面目を保った。後半3分、右サイドから中央の武藤を目掛けて、クロスを入れる。相手GKがはじき損ねたボールが武藤に当たり、さらに相手DFの背中をかすめて無人のゴールに吸い込まれた。リズムに乗り切れない前半終了間際にPKから先制を許したが、同点ゴールを演出した。しかし、それ以外の場面では見せ場をつくれず。後半21分に岡崎と代わって退き、チームも結局、引き分けた。

 「残念ながら前回(シリア戦)と同じ。相手のレベルが上がった。残念ながら前半から(好プレーを)見せられなかった。実力と言ってしまえばそこまで。フィフティーフィフティーの試合で妥当な結果だった」

 口をついたのは「残念」という言葉だった。得点を決めれば、自身初の4戦連続ゴール。しかし、前半38分、苦し紛れに打った左足のミドルシュートは大きく枠を外れた。後半16分にはFKを狙ったが、相手GKにキャッチされるなど、不発に終わり、元日本代表FW三浦知良以来、22年ぶりとなる連続得点試合記録は達成できなかった。

 逆風を振り払いたかった。ACミランでの過激な批判発言の余波は続いている。13日付のコリエレ・デロ・スポルト紙はACミランは来年1月に余剰人員の整理を検討中で、ミハイロビッチ監督に不満を持つ本田が放出候補に含まれていることを報じた。同記事によれば、プレミアリーグのエバートンやトットナムが獲得に乗り出すと伝えられている。

 また、日本代表からイタリアに戻り次第、指揮官と話し合う予定だとの現地報道もある。本田は「監督が話したいと言っているのはいいこと。しっかりコミュニケーションをとりたい」と前向きに捉えたが、一選手によるクラブ批判として物議を醸しており、ペナルティーを科される可能性もあるという。「個の力を伸ばしていかないといけない」と、今後を見据えた本田だが、クラブに戻れば出場機会が減ることは必至。向かい風の中でイタリアへと飛び立つことになった。

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2015年10月14日のニュース