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南野“最年少”デビュー弾決める!シリア戦での活躍に自信

[ 2015年10月7日 05:30 ]

宇佐美(左)らと軽快な動きを見せる南野

 日本代表は6日、W杯アジア2次予選シリア戦に向けて練習を行った。5日夜には初招集のFW南野拓実(20=ザルツブルク)がオマーン入り。今季は開幕から好調を維持していることから、活躍に自信を見せた。国際Aマッチ初戦で得点を奪えば、93年のJリーグ発足以降では日本代表史上最年少のデビュー戦ゴールとなる新星。練習からアピールを続け、初陣のピッチに立つ。

【W杯アジア2次予選 日本代表メンバー】

 中東の熱気に身を包まれながら、初招集の南野が動きだした。5日夜に首都マスカットのシーブ国際空港に到着。冒頭のみが公開された6日午後の練習は気温35度を超える暑さの中で合流初日から全体練習に参加した。気候には「まだ慣れないですね」と苦笑いを浮かべつつも「自分自身、小さい頃からここ(A代表)に来たかった。攻撃のところで自分の持ち味をしっかりと出せれば」と力を込めた。

 今季の充実ぶりが自信の源だ。ザルツブルク在籍2季目を迎え、定位置を確保。代表合流直前に行われた4日のラピド・ウィーン戦でも得点を奪うなど公式戦14試合9得点とゴールを重ね、リーグでは得点ランク2位につける。ハリルホジッチ監督からは「非常に面白い選手。現代フットボールに適応するアタッカーで、右も左もできる」と期待を寄せられている。

 今後の成長も見据えた初選出とはいえ、親善試合イラン戦を含めた2試合のどちらかで出場機会をつかむチャンスはある。初陣で得点を決めれば、93年のJリーグ発足以降では日本代表史上最年少となるデビュー戦ゴール。20歳265日で迎えるシリア戦の得点となれば、54年の長沼健氏の記録を塗り替え、W杯予選の日本代表史上最年少デビュー弾ともなる。

 本田や香川、原口、宇佐美、清武とアタッカーにはタレントぞろいでも、20歳の新鋭は序列を一気に覆す可能性を秘める。周囲と連動できる個人技にシュートセンス。何よりも、相手を上回る負けん気の強さが最大の持ち味だ。「球際や切り替え、ゴールに直結するところ。そこは海外に行ってレベルアップしたと思う」。欧州での自信を胸に、新たな記録を打ち立てる。

 ≪J創設以降では22歳時の柴崎が1位≫国際Aマッチデビュー戦でゴールを決めたのは過去29人。Jリーグ創設の93年以降では、今年8月の東アジア杯・北朝鮮戦にデビュー3分で得点した武藤(浦和)が9人目だった。年少順では昨年9月のベネズエラ戦での柴崎(鹿島=22歳104日)が1位だが、8日のシリア戦で20歳265日の南野がゴールすれば柴崎を抜いて最年少となる。歴代では77年の金田喜稔(中大)ら19歳が計4人。南野は得点すれば歴代では年少8位にランクされる。

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