サッカー界の発展のために…日本リーグ&Jリーグの合同OB会実現を

[ 2015年10月7日 22:18 ]

 9月3日に都内で日本リーグOBによる「旧丸の内5社会」のサッカー大会が開催され、約80人が参加した。もともと日本のサッカーは丸の内界隈(かいわい)に本社があった古河電工、三菱重工、日立製作所の“丸の内御三家”が中心になって引っ張ってきた。ピッチ上ではライバルとして戦い、裏方としては手を携えて日本リーグや日本協会を運営してきた。80年代に入って日産や読売が台頭、93年にJリーグが開幕して“丸の内御三家”という言葉も聞かなくなった。

 その中で、古河電工OBで東京五輪代表のMF八重樫茂生さん(故人)が三菱と日立に呼びかけて「年を取ったら楽しくサッカーをやろう」と、05年に始まったのが丸の内3社会のOB戦。その後、フジタとNKK(現JFEスチール)が参加し、「5社会」になった。今年で11回目で、多くのOBがこの日を楽しみにしている。

 奥寺康彦氏らJリーグで監督や社長を務めた人もいるが、60~80年代に日本代表で活躍しながらJリーグに移行後はさまざまな事情で会社員として仕事に専念し、サッカー界とは疎遠になった人も多い。しかし、皆サッカーに対する情熱は失っていない。会長を務めるメキシコ五輪銅メダリストの片山洋氏も、三菱重工で社業に専念した。「昔を懐かしみ、懇親をメーンに、今年は長野でサッカー教室を開いたりした。こういう会があればOBも動ける」と、サッカー界の発展のためにつなげたいと考えている。

 今年6月に日本リーグ開幕50周年のイベントが開催されたが、日本リーグとJリーグのOBの交流はあまりない。奥寺氏は「こうやってみんなの顔が見られるのはうれしい。でも、日本リーグのOBはもう増えないから、年取っていくだけ」と懸念する。日本代表やフジタの監督を務めた石井義信氏も「この会をつくった時の意図とは違うかもしれないが、これからはどうやってJリーグと日本リーグを結び付けていくか」と話す。

 フジタでは前身の藤和不動産、プロとなったベルマーレ平塚までは合同でOB会を開催しているが、フジタが撤退後の湘南ベルマーレとは連係していない。日産や読売クラブも横浜、東京Vとは別だ。サッカーを愛する思いは日本リーグOBもJリーガーも同じで、時代が違っただけだ。集まって何をするかは後でいい。まずは合同でOBとしての活動を始めることが必要だと思う。(大西 純一)

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